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Dinkの思考回路 「政略結婚」


―――この話のきっかけになった出来事。(更新日記 2001年11月24日分より)―――

 それは、ある夜ふと郵便受けを覗きに外へ出ました。
その郵便受けの向こう側にいた人。
 暗い背景に同化しているのか、後ろの背景が透けて見えるのか!?
とにかくぼんやりでした。
 なぜだか、「なんで自分がそこに立っているのだろう!?」そう思いました。
 服装はジーパンにTシャツ姿。
ジーパンはありえるが、Tシャツで外に出ることはない。
顔はぼんやりとして見えなかったはず、それでも自分だと思いました。
 その人影は後ろへと逃げさると、庭の木に半身をだすように、
こちらを見つめていました。
 その人影が消えたのが先なのか、自分が家へと入ったのが先だったのか!?
それは覚えていませんが、その時、冷静にゆっくりと家に入ったのは確かです。
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 この出来事の後、以下の思考回路のもと出来上がったのです。

Q01 自分の前に、まさしく自分そっくりの人が現れたら!?

 何故だろうと当然思うはず。

Q02 その人物が、必然的に現れたとしたら!?
   自分はその人が現れるのを知らなかったとしたら!?

 その人物の計画のために現れたとして、お互いその場所を指定していれば必然的になる。
また、自分が記憶喪失だったらその計画を忘れさせることができる。
 その計画を立てた後、事故にあって記憶を無くさせるしかない。

Q03 どんな計画なのか!?

 同じ顔の人物がある計画をするなら、当然「入れ替わり」しかない。

Q04 なぜ、「入れ替わり」を!?

 誰にも知られずに、その場所から一時的に逃げ出したい。
そして、また帰ってくる。ならば、旅行。

Q05 誰にも知られずにしたい旅行!?

 反対されるから。

Q06 反対される旅行!?

 危険な旅行。

Q07 必ず帰ってこれるだろう危険な旅行!?

 日本一週。乗り物は自転車。

Q08 自転車で日本一週で反対されるのは何故!?

 お金持ちの息子。社会人になってまで行きたいのは、学生時代に断念したから。

Q09 その道楽に付き合う自分とは!?

 その代償にお金が欲しい環境に住んでいる人。

Q10 入れ替わりによる内緒の旅行にでるまえに恋人には何て言おう!?

 偽者の自分とはプラトニックで付き合うように。

Q11 記憶喪失の偽者の自分がその恋人を見てなんて思うだろう!?

 なんだか、ぎこちない。本当の恋人なのだろうかと考えるだろう。

Q12 もしも、三角関係だったとしたら!?

 自分を好きな女性は「あんなの偽者の恋人だよ。」と言うだろう。

Q13 嘘まで付いて奪わないといけないような自分と恋人の関係は!?

 結婚。婚約者。つまり、政略結婚。


 思考回路の順番は確かではありませんが、身近な出来事!?(苦笑)
について考えていっただけなのです。
 話としてほぼ完成したようなものですよね。

 Dinkの思考回路から言わせて頂くと、あの出来事を体験すれば、
当然ように湧き上がる疑問達でもあるのですが…(笑)

This story was written by Dink in HP『しろく』.