Shimizu Tatsuo Memorandum

トップページへ                 著作・新刊案内
きのうの話      

Archive 2002年から2020年6月までの「きのうの話」目次へ

 

2020.7.4
 屋根の修繕と足場の解体が終わり、半年あまり持ち越してきた悩みの種がやっと解決、わが家が久しぶりに元の姿を取りもどした。
 そのはずだったのだが、喜びがいまひとつなのだ。
 大雨になると、雨の漏れることがわかったのである。
 場所は台所。屋根瓦のほとんどを葺き替えたところで、部屋の中にまでは垂れてこないが、ポタンポタンと天井に落ちている音が、雨の降っている間じゅう聞こえていた。
 屋根屋に注進すると、すぐ見に来てくれた。
 一部の瓦まで剥がして調べてみてくれたが、どうして漏れたか、原因を突き止めることはできなかった。
 その後強い雨が降っていないから事なきを得ているが、これから大雨が降るたび、はらはらしながら天井を見上げることになりそうだ。
 むやみに家をいじったり改築工事をしたりすると、この手の瑕疵がよく起こる。
 多摩の家がそうだった。
 改築したときはなんともなかったが、台風のとき、1階居間の天井からいきなり水がダダダと垂れ落ちてきたときは仰天した。
 壁から吹き込んできた水が、伝い流れて、居間へ漏れ出てきたということだったらしい。
 ふつうの雨ではなんともないのだ。
 台風のような横なぐりの雨が、北から吹きつけてきたときだけ漏れる。
 この漏水も原因が突き止められないまま、そのままになっている。
 いまでも多摩の家を引き揚げてくるときは、居間に忘れず盥を置いてくる。
 屋根はなんとか片づいたものの、わが家にはもうひとつ頭の痛い問題がある。
 テレビの映りがきわめて悪いことだ。
 最近ますます悪くなり、衛星放送はまったく見られなくなった。
 地上波も、風が吹くとすぐ映像が乱れる。
 風で電波が吹っ飛んでしまう、と言わんばかりなのだ。
 しかもわが家は、とびきり風の強いところにある。
 風の吹かない日のほうが少なく、おかげでテレビがきちんと映る日のほうが少ない。
 アンテナ工事の専門店に、一度見てもらったことがある。
 その結果わが家は、テレビを受像するにはきわめて条件の悪いところにあるとわかった。
 方角的に、東京方面からの電波が届きにくいらしいのだ。
 わが家の北に高い木々の繁る深い森があり、これが電波にとって大きな障害になっているというのである。
 そのときはブースターを設置してもらい、なんとか映るようにしてもらった。
 その効力が薄れてきたか、効かなくなってきたということのようだ。
 森がより鬱蒼としてきて、木々が一段と大きくなっているせいもあるだろう。
 屋根も、テレビも、風に泣かされているのである。
 つぎはちがう業者に見てもらうつもりだが、それほど大きな効果は期待できないのではないかと思っている。




「きのうの話」目次へ



志水辰夫公式ホームページ