LSI C-86 試食版 では、コンパイルはMS-DOSプロンプトを使用します。コマンドラインを利用する際、注意が必要なのはファイルを実行できるのは、現在作業中のカレントディレクトリのプログラムだけだということです。コンパイルする際は実行ファイルがインストールされているディレクトリまで移動して作業をする必要があります。その手間を省くために環境変数パスの設定をします。それによって、自分の作業ディレクトリでコンパイルを行うことができます。
Cドライブ内のAUTOEXEC.BATのファイルを編集します。AUTOEXEC.BATは起動時に実行されるバッチファイルです。このファイルにpathコマンドを記述して、システムを起動したときにパスが有効になるように設定します。AUTOEXEC.BATに間違った記述をするとWindowsが起動できなくなることがありますので、細心の注意を払って設定してください。
AUTOEXEC.BATをメモ帳などのテキストエディタで開きます。メモ帳は、「スタートメニュー」-「プログラム」-「アクセサリ」-「メモ帳」で起動します。
このとき、「ファイルの場所」は「(C:)」に、「ファイルの種類」は「すべてのファイルに」、「ファイル名」は「Autoexec.bat」にします。(大文字小文字の区別は不要です。)
AUTOEXEC.BATに「C:\lsic330c\bin」へのPATHを追加します。
「SET PATH=」あるいは、「PATH」で始まる行の末尾に次の一行を追加してください。
;C:\lsic330c\bin
このとき、文字はすべて半角英数です。冒頭の「;」を忘れないように注意してください。
もし、「SET PATH=」あるいは、「PATH」で始まる行がない場合は、新規で次の一行を追加してください。
SET PATH=C:\lsic330c\bin
この作業の際、AUTOEXEC.BAT内にすでに書きこまれた記述は絶対に消さないように注意してください。以上の作業を終了の後ファイルを保存して、Windowsを再起動します。