C言語で扱われる基本的な演算子について説明します。
なお、関係演算子と論理演算子については「6-1.if文」を、 ビット演算子、複合代入演算子、条件演算子、sizeof演算子については第13章を参照してください。
等号の右側の値を左側の変数に代入します。
定数の代入 : a = 3; ・・・ 変数 a に 定数 3 を代入
変数を代入 : a = b; ・・・ 変数 a に 変数 b を代入
式の代入 : a = c + 4; ・・・ 変数 a に 式「c + 4」を計算して代入
自身を更新 : a = a + 2; ・・・ 変数 a 自身を「+2」して代入
なお、次のような代入はできませんので注意してください。
これらはできません
1 = a; ・・・ 定数に変数や式は代入できません
a + b = 3; ・・・ 式に定数や変数は代入できません
加減乗除および余りを求めます。
演算 | 演算子 | 例 | 意味 |
---|---|---|---|
加算 | + | a + b | a に b を加える |
減算 | - | a - b | a から b を引く |
乗算 | * | a * b | a に b をかける |
除算 | / | a / b | a を b で割る |
剰余算 | % | a % b | a を b で割った余り |
※ %演算子 は整数値で整数値を割る場合にのみ使用されます。 浮動小数点数の場合には 「7-3. 算術関数」で扱うfmod()関数を用います。
int a = 10; int b = 3; int c; c = a % b;
のとき 10 ÷ 3 の余りは 1 ですから c は 1 になります。
+1 および -1 の演算を行います。
演算 | 演算子 | 例 | 意味 |
---|---|---|---|
インクリメント | ++ | a++ | a に 1 を加える(後置演算) |
++a | a に 1 を加える(前置演算) | ||
デクリメント | -- | a-- | a から 1 を引く(後置演算) |
--a | a から 1 を引く(前置演算) |
インクリメント・デクリメント演算子は単独で、「a++;」や「++a;」のように用いたときには、 後置演算、前置演算のいずれを用いても演算結果は変わりません。
int a = 10; a++; ・・・ a は 11
int a = 10; ++a; ・・・ a は 11
しかし、代入演算子(=)と共に用いると、結果が違ってきますので注意が必要です。
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