グラフィカルなプログラム

「ドリル&ゼミナールC言語」(毎日コミュニケーションズ発行)のP.19〜22では、私が受け持った学生のプログラムを紹介しています。このプログラムは、Borland社の Turbo-C++ というコンパイラを用いた簡単なシューティングゲームです。

何人かの方から、このプログラムのようにグラフィックス・ライブラリを用いたプログラムを作りたいというメールをいただきました。けれども、この Turbo-C++ は MS-DOS上 で動く有償のコンパイラです。Windows上 で動くアプリケーションを作ることはできません。よほどの理由のある場合を除いて、今更購入するメリットは少ないと考えます。

次に考えられるのは、Microsoft社 の Visual C++ や Borland社 の C++Builder などの統合開発環境の購入ですが、これらの統合開発環境は学習用として用いるには高価で、また、使いこなすためには C++ や Windows の知識が不可欠です。いきなり飛びつくと使いこなせず、無駄な投資をすることになりかねません。

もっと手軽に使うことのできるグラフィックス・ライブラリがないかと思っていたところ、掲示板の書き込みで、Yamada, Kさんがお作りになった、「GLIBW32 ver1.33」を知りました。この「GLIBW32」は Windows上 でのコンソール・プログラミングで手軽に利用できる、フリーの C/C++ 言語用のグラフィックス・クラスライブラリです。

さっそく使ってみると、このライブラリをリンクするだけで、簡単にグラフィカルなアプリケーションが作れ、本当に感激しました。とても簡単に、しかも美しい描画を楽しむことができます。これは是非みなさんにも知っていただきたいと、ここにご紹介する次第です。

ゆくゆくは、拙書で取り上げた雪だるまのシューティング・プログラムを移植したいのですが、今は余裕がありません。とりあえず、拙書のP.332のSample「129.c」で作成した時計の針の座標を求める関数 get_clock() を使って、GLIBW32 によりアナログ時計を実現するプログラムを書いてみました。ご参考くだされば幸いです。

 

お気づきの点は下記へご連絡をお願いします。
sgwr-t@sea.plala.or.jp

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ドリル&ゼミナールC言語
「ドリル&ゼミナールC言語」
毎日コミュニケーションズ発行
ISBN 4-8399-1077-4