10/2/05

本を買った。
9月の週末毎に終わらせられずに置いていた絵を仕上げるために、終えたら買おうと朝から決めていた。
新品の本を買うのは本当に久しぶり。村上春樹の本は何度も読み返すから買ってもよいことにした。
そういう訳で、いよいよ日曜の夕方に駅前の『幸福書店』に行ったら先日までレジ前に積み上げられて「待望の新刊!」なんて帯が垂れ下がっていた本がもう最後の一冊になっていた。
坂道を戻りつつ、どうやって読もうか考える。ささっと夕食を済ませて美味しいお茶を入れることにする。全部読んでしまうのは勿体ないからゆっくり読むんだ。
で、さっき一話目の「偶然の旅人」を読み終えたけれど、このまま「そうそう、わたしも、、、」なんて話の世界に入り込んでしまう。本当にぴったりくるのよね。
読みながら「あぁ、もう終わっちゃうよぉ」と惜しむ気持ちは子供の頃、とてもキレイで美味しいケーキを食べながら思ったり、楽しい旅行に出発した途端に帰る日を気にしたり、または、雪の日の後に、向かいの家の屋根に綺麗に積もった雪が徐々に溶けて無くなっていくのをただ眺めるような、そんな感じ。
1冊の本でこんなシアワセになれるなんて、村上春樹、すごい。会いたい。会ってもきっと何にも話せないけれど。
これ、小説集なので、私にはまだ4話、残っている。おいしいケーキがあと4つ、残っているのだ。えへへ。