Sky Surferの部屋&Che-ez! SPYZ改造記

「事の始まり」
 私がラジコンを始めたのは小学校高学年から中学生の時に(はっきり覚えていない)、父がラジコン飛行機のエンジンとプロペラだけを買ってきてくれたのがきっかけになっています。
 その頃はエンジンだけを回して遊んでいました。とてもうるさかった事を記憶していますが、田舎のせいか誰からも苦情はありませんでした。今にして思えばなんと危険な遊びだったのかと思います。

 ...それから数年...まだ学生です。

 しばらく興味がなかったラジコンをやりたくなってバルサのモーターグライダー、エンジン、プロポを購入しました。しかし、買ったエンジンが小さすぎたせいか数十メートル飛んだ(滑空した)だけで全く上昇する事はなく、そのうちに私も飽きてしまいました。

 ...それから数年...社会人になりました。

 社会人なりたての頃は給料イコール全部小遣いでしたから、好きな物を買っていました。その時に買ったラジコンはまだまだ高価だった電動ヘリコプターです。それまで飛行機も満足に飛ばした事がなかったのにいきなりヘリコプターというのは無謀でした。数十センチ上昇するとすぐに墜落の繰り返しです。そのうちバルサでできたローターも壊れ、直すのも面倒になりそのままお蔵入りです。

 ...それから十数年...会社ではもう中堅になってしまいました。

 いろんなホームページを見ていて空撮スカイサーファーというものを発見しました。徐々にですが飛ばす事より空撮をやって見たいと思うようになり、遂に購入を決意した次第であります。

 デジカメの改造は自己責任で行って下さい。壊しても保証は有りません。

 2002/07/11 スカイサーファー購入
 2002/07/17 プチコプター with CFC for USB購入
 2002/07/20 空撮用デジカメの解析
 2002/07/26 空撮用デジカメの改造途中経過
 2002/07/28 空撮用デジカメのソフト・ハード完成


「2002/07/11」 スカイサーファー購入
 スカイサーファーには3種類のセットがあります。

  (1)単に飛ばすだけのシンプルなタイプ
  (2)使い捨てカメラを搭載して空撮できるタイプ
  (3)自動巻き上げカメラを搭載して空撮できるタイプ

 私が購入したのは(2)の使い捨てカメラタイプです。このタイプだと1回飛ばした時に1回しかシャッターを切れませんが、元々デジカメを載せようと思っていたので問題有りませんでした。実はスカイサーファー購入の前にChe-ez! SPYZというおもちゃデジカメを購入していたのであります。だたこのデジカメは30秒経過すると電源がオートパワーオフになるのでそのまま使うことはできません。その辺はAT90S1200で電源等の制御を行う事で解決できる見通しがあり、そのうちカメラの中に組み込もうと思っています。

 ちなみに購入店は秋葉原のジョイプラザです。ここのホームページで写真も見れます。


「2002/07/17」 プチコプター with CFC for USB購入
 パソコンで操縦練習するためにラジコンタイプのコントローラーが付いているプチコプターを購入しました。
 まだまだヘリの操縦はできませんが、フリーのfmsで飛行機の操縦練習ができます。

 スカイサーファーを実際に飛ばす前に十分練習して決して墜落させないようにしたいと思いますが、シミュレータでは墜落の連続です。
 実際に飛ばして壊してしまう事を考えるとなかなか飛ばしに行けません。
 その後うまくなったらですが、予算があればまたヘリにも挑戦したいです。


「2002/07/20」 空撮用デジカメの解析
 空撮用に改造予定のChe-ez! SPYZの制御端子を調べて配線を引き出してみました。改造後も改造前の機能を全く損なわず使えるようにするつもりで進めています。といっても改造した時点でメーカー保証はなくなりました。

(A)ここがグランドに落ちて緑のLEDが点灯します。
(B)ここから常に3Vの電源が取れます。これをワンチップマイコンの電源に利用します。
(C)ここがグランドに落ちて赤のLEDが点灯します。
(D)SPYZの電源スイッチです。片方がグランドです。
・当初はAT90S1200を入れる予定でしたが、ちょっと削ったりしないと入らない事が判ったので、2ピン分小さいPIC16F84をファインダー部のスペースに入れる予定です。訂正 最終的にはAT90S1200を入れる事にしました。
・外部への引き出しについては、USB接続用コネクタに重ねる形で小さな2ピンのコネクタを接着します。

 シャッターをきる場合のソフトウェアは概ね以下のようになります。

 ・シャッターをきる(ワンチップマイコンはスリープモードから復帰)
 ・LEDの点灯を確かめる。(取りあえず赤か緑のLEDどちらでもOK)
 ・LEDの点灯が検出できなかったら電源を入れて再度シャッターをきる
 ・LEDの点灯を確認して終了
 ・ワンチップマイコンはSLEEPモードに入る


「2002/07/26」 空撮用デジカメの改造途中経過
 結局はPIC16F84だとsleepモードでちょっと問題が有り、AT90S1200の両端を少し削ってケースに入れる事にしました。
 現在のソフトウェア作成状況は以下の通り。

 ・撮影用に設けたスイッチを押すと、SPYZの電源ON/OFFに関らず(OFFだったら電源を入れてくれると言うこと)撮影してくれる。
 ・1回スイッチを押すと設定した回数だけ(1〜5回)約1秒おきに撮影してくれる。
 ・数回連続してスイッチを押すと押した回数だけ約1秒おきに撮影してくれる。

 とりあえず以上の機能までは動作確認できました。これだけで空撮用には十分なのですが、ついつい欲がでてセルフタイマー機能も付けようと思っている最中です。
 セルフタイマー機能ができたら最終的にAT90S1200の足を切って内蔵させる予定です。ソフトの公開まではもう少しお待ち下さい。

 余談ですが結構改造し易かった事もあり、予備兼Webカメラ用にもう一台SPYZを購入しようと思う今日この頃です。

・今の所AVRの書き込みにISPが使えないため、写真のようなボードを作って動作確認しています。

「2002/07/28」 空撮用デジカメのソフト・ハード完成
 セルフタイマーも完成して、空撮には十分なスペックになりました。単体で撮影する場合でも電源を入れる必要は無いし、連射も可能です。
 最終的な仕様は以下の通りになりました。

 ・デフォルトでは電池を入れた直後にスイッチを入れると1秒おきに3回撮影
 ・スイッチを少し長く押していると緑のLEDが点灯するので、点灯中にスイッチを離してLEDが消灯してからスイッチを押した回数分撮影するように設定可能。離してからちょっと待っていると設定された回数分LEDが点滅
 ・同様にもっと長く押していると赤のLEDが点灯するので、スイッチを離してLEDが消灯してからスイッチを押した回数分撮影するように設定可能。この時は最初に赤のLEDが点灯するまで待ったのでセルフタイマーモードになる。(約10秒後に撮影)

 なお、上記の設定は電池を抜くまで保持されます。(通常はsleepモードで待機するので、電池の消耗はほとんど考える必要がありません)

・ケースに組み込んだ様子です。
・AT90S1200を削って、長さを少し短くしています。電池ケースも若干削ってます。
・外部への端子はUSBコネクタの上に接着しています。
・AT90S1200は既にピンを切断したため、もしプログラムの修正が必要になった時は、ISP用のリードを引き出して対応します。その為にリセット端子は抵抗でプルアップしています。
・コネクタを外せば概観や操作はいままでと全く同じです。
・SkySurferに搭載する時は、サーボで押し易いスイッチを取り付けて使用します。

「回路図とソース」
 回路図をご覧になってわかるように、部品はAT90S1200と抵抗1本、小信号用ダイオード(1S1588)2本、コネクタ関係だけです。
 デジカメの解析で示した端子に各々接続します。X'TALは付けませんので内部発振にするのを忘れないで下さい。

ダウンロード

やっと改造完了、つぎの目標は初飛行。


 続く...