てるこん
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作った人には著作権がありますので、違法とならないようにご利用願います。
2002/02/20 企画発表(今後随時更新予定)
2002/02/23 回路図公開
2002/03/04 バラックで組み立て完了+デバッグ前のソフト作成完了
2002/03/17 途中バージョンのソフト公開
2002/04/14 途中バージョンだったが動作するのを確認した
「はじめに」
外出先から電話機のプッシュ信号を使って各種機器の電源を入れる装置というのは市販品にもあるようですが、今回は通話料をかけず、呼び出し信号だけでパソコンの電源を入れる装置を作ってみる事にしました。
なお、電源がオンした後のパソコン操作は「PIC赤外線リモコンキー」を使って「eメール」で行う事ができます。
「仕様検討」
最初に検討する必要がある点は、電話回線に接続しても違法(電気通信事業法だったかな)とならないようにする事です。この点をクリアするもっとも確実な方法は、呼び出しを光で知らせてくれる市販装置を使って光信号をフォトトランジスタ等で受信する事です。
これなら全く問題無く使用する事ができます。ただし今回は、「内線交換機が有って直接接続しても使えるよ」と言う環境等のために直接接続も可能な様に仕様検討する事にします。
・指示方法
通常電話がかかってきた時の信号で誤動作しないように、一定間隔で複数回電話をかける事により電源をオンします。
また、電源がオンした時だけ、パソコンの電源スイッチを押す操作をするためのパルスを出力する事にします。
・指示を受け付けたかの確認
法的な問題で公衆回線では使えないと思いますが、仕様的には正常に指示を受け付けたら一定期間オフフック状態を保つ事にします。つまり、その間電話を入れて話中となれば正常に指示を受け付けたという事になります。
「回路図」
BD1 | W04互換のブリッジダイオード |
PT1,PT2 | TLP521-2 |
RL1 | 手持ちのインテリジェントリレーというのを使いました。 これは動作時に一瞬だけ50mA程度流れますが、その後は数μAで保持してくれるものです。 通常のリレーを使用する場合は電源をACアダプタにして、DTR1も容量の大きなものにする必要があります。 |
DTR1 | インテリジェントリレーを使ったのでデジタルトランジスタを使っています。 |
SSR kit | 秋月電子で販売しているSSRキットを使ってAC電源の制御を行います。 |
フル機能で回路図を掲載していますが、上記回路では網制御機能があるので法的にはそのまま電話回線に接続する事はできません。
電話回線と物理的に切り離された状態で接続する場合は、PT1のフォトカプラをフォトトランジスタ等に変更して、呼び出し信号を光に変えたものを照射します。その場合、受信確認のため話中状態にするリレー部分の回路を使用する事はできません。
「ハードウェアの作成」
とりあえずバラックで作ってみました。現在の所回路に変更はありません。
※注意点をいくつか
・SSRキットへの電流は動作ぎりぎりで数mA程度以内になるようにしないと、電源にACアダプタ等を使用する必要があります。
・PT2部分のパソコンとの接続には3.5φステレオイヤホンプラグを使用しました。従って、絶縁のためにステレオプラグの中心部2つのみ使用してGND部分は接続しません。また、プラグを抜き差しした時にショート状態にならないように、PT2のフォトカプラはパソコン内部に入れました。
・タイミング調整のため、呼び出し信号を検出している時はPD5がONになります。PD5にLED等を接続して呼び出し信号の時間間隔を計って調整します。
「ソフトウェアの作成」
電源オフの状態でスイッチを1回押すとパソコンの電源がオンします。1〜2秒の間隔を置いて2回押すとオフします。
電話での制御では、2回呼び出し音を聞いて切断、すぐにまた2回呼び出し音を聞いて切断するとパソコンの電源がオンになります。
なお、電話での制御では電源をオフにする事はできません。(安全のためです)
現在、各種タイミング変更はソフトウェアを変更する必要がありますが、PBポートにDIPスイッチ等を接続してできるようにしたらよいと思います。
※※※最近は以下の理由で完全な試験を行っておりません。バグが有って修正したら連絡を頂けると助かります。
「理由1」 もう何年も花粉症なのでこの時期はほとんどやる気がでない。
「理由2」 VMwareを格安でバージョンアップ(from Express)できたので(4月から値上げのようです)VMwareの方を楽しんでいる。
「理由3」 今の所、必要性を感じていないので、急いでいない。
いずれは100%完全な形で出したいのですが、まだしばらく後になりそうなので現時点の内容を公開しておきます。
現在公開しているソフトウェアで動作するのを確認しました。(ただし、使用環境によっては時定数の調整が必要です)