四酸化三鉄皮膜化成処理 堺防錆化学工業株式会社
 
 
環境問題への取り組み

 
 


堺防錆化学工業株式会社

大阪府堺市堺区南島町5-161
TEL:072-233-5538
FAX:072-227-6568
滲透酸化黒色皮膜/ペニトレイト・ブラック
 (四三酸化鉄皮膜)
Penetrate Black
 
四酸化三鉄皮膜処理について
四酸化三鉄皮膜処理
(Ferrosoferric oxide coating)

(鉄の黒染処理)
(Treatment method for blackening steel)

四酸化三鉄皮膜化成処理
ペニトレイト ・ ブラックは、四酸化三鉄皮膜化成処理法で化成された鉄の黒染皮膜で、その黒色酸化皮膜の組成は四酸化三鉄皮膜です。その表面は材料の成分や経歴・表面状態によりますが、黒〜漆黒色であり、緻密な構造の四酸化三鉄の酸化皮膜になっております。
ペニトレイト ・ ブラック法により、鉄鋼の表面に四酸化三鉄皮膜を生成させることによって、表面を美しい黒色に仕上げ、商品価値を高め、且つ、緻密な四酸化三鉄皮膜により表面を不活性にさせています。
四酸化三鉄皮膜(Fe3O4)は、内方向に化成されているので外観の寸法変化は殆どありません。
四酸化三鉄皮膜の厚さは、1〜5μで製品の寸法精度が維持しやすいので、精密な製品に適用できます。
精密な機械部品、精密な鉄鋼の製品の防錆に最適です。

黒色皮膜で、美麗な肌合いなので、防錆と美装の効果があります。
墨色効果による反射防止効果があります。
耐熱性があります。
酸化皮膜ですから、400℃くらいまで変色しません。
鉄の黒染皮膜の硬さは、地金の鉄鋼と同じくらいで、密着性がよく、衝撃や摩耗に対する抵抗があります。
酸化反応で化成しますから、水素脆性の影響がほとんどありません。

 四三酸化鉄皮膜化成処理概要

四三酸化鉄皮膜処理概要
ごく小さい部品から大きい部品、長尺の部品まで、

四酸化三鉄皮膜化成処理をしています。

長い部品(パイプ、シャフト)は、5メートル以下まで可能です。 

 
四三酸化鉄皮膜外観写真

四酸化三鉄皮膜

効果
防錆/美装/滲透黒など
図面注記名
黒染
黒染皮膜/四酸化三鉄皮膜/
滲透酸化黒色皮膜など

四酸化三鉄皮膜処理を行った製品 
(Alkalin blackening)


 
   
四酸化三鉄弥縫語録

四酸化三鉄雑録
(Ferrosoferric oxide coating treatment)

 
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四酸化三鉄とは

鉄の黒染皮膜はFe3O4 とされています。慣用名では、四三酸化鉄です。
化学辞典では
Fe3O4 ・triiron tetraoxide
となっています。
そのままで四酸化三鉄でしょう。
いずれにしても
鉄の黒染皮膜は、黒色酸化皮膜とか四三酸化鉄皮膜と言われていますし、四酸化三鉄皮膜は、鉄の黒染皮膜であるといえます。

 
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四酸化

四酸化は、磁鉄鉱、magnetiteと呼ばれ、FeOとFe2O3が、1:1に固融した酸化物とも考えられます。
鉄の黒染皮膜として化成するときは、まず鉄の表面に酸素が吸い付けられて、酸素格子が表面上に成長して、FeOができます。
黒染処理は150℃くらいの熱がありますので、Feのイオン化が促進されて表面にFeの拡散が徐々に起こり、Fe3O4ができあがります。
そして、安定な状態の逆スビネルの構造となったとき、その比率がFe=3、O=4に近いFe3O4の皮膜になっているのだと思います。

 
 
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四酸化鉄皮膜の構造

鉄の黒染皮膜はFe3O4皮膜だと言われています。
鉄の酸化物には、FeO、α-Fe2O3、γ-Fe2O3、Fe3O4などがあります。
酸素イオンの立方最密充てんの構造の酸素の隙間にFe2+Fe3+が詰まっている構造の1種がFe3O4なのです。
しかし、この構造はなかなか難しくて、酸化過程として、安定な状態の逆スビネルの構造となったときに、その比率がFe=3、O=4に近くなります。
このFe3O4の皮膜が鉄の黒染皮膜といわれる四酸化三鉄皮膜です。

 

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