Will You Still Be Mine? (Matt Dennis)

<曲について>

A1(16)A2(16)B(8)A3(16)の56小節、キーはB♭です。タイトルは「君は僕のものでいてくれるかい?」という意味です。歌詞のある曲なので、寺井師匠のアルバム『Yours Truly』に入っている歌詞カードを参考にしました。

<参考にした演奏>

Matt Dennis Yours Truly マット・デニス『Plays And Sings』と寺井師匠の『Yours Truly』を参考にしました。 寺井師匠のCDで、決めの入る11-12小節目や23-24小節目など、アンサンブルのハーモニーの部分を自分もやってみたいなと思い、寺井師匠の演奏を目指すつもりでやってみましました。そして、この曲が演奏できるようになれればと、師匠に挑戦するような気持ちで練習しています。

それ以外には、レッド・ガーランドの『Groovy』に収録されていますし、また『The Musings Of Miles』といったマイルスのヴァージョンも聴きましたが、演奏に歌詞が聴こえてこないので、あまり参考にしませんでした。

<演奏で心がけたこと>

一番心がけたことは、曲の全体的な明るさと軽快さです。テーマが56小節と非常に長いので、全体的に盛り上げることが課題となりました。非常に難しかったです。

投稿者:松本誠(2005.3.6)

師匠コメント

マット・デニスは『Plays & Sings』、『Dennis Is Back』の2枚のアルバムに録音を残しています。ジャズの曲は通常1番だけであることが多いのですが、この曲には2番があり、さらにデニスは、その2番の歌詞をそれぞれのアルバムで変えています。

私のアルバム『Yours Truly』では、『Dennis Is Back』のほうの歌詞をイメージして演奏しています。 この曲はマイルス・デイヴィスの十八番ですが、二番カッコがありません。つまりA1,A2,B,A3という構成の中で、A2はD7というコードが入らないと二番カッコにならないのですが、マイルスはA2でもA1と同じことをするんです。このためA2に行かないんですね。作曲者デニスのヴァージョンと違っているんです。

新しい曲に取り組むときは、まずオリジナルのヴァージョンがどうなっているのか、必ず調べないといけません。マイルスのヴァージョンだけをコピーしてもあきません。 なお4月のジャズ講座でこの曲が登場しますので楽しみにしてください。