Stella By Starlight (Victor Young)

<曲について>

1944年のホラー映画『呪いの家(The Uninvited)』の主題歌です。あとからNed Washingtonが作詞して、フランク・シナトラが歌ってヒットしてスタンダードになったようです。

<この曲を取り上げた理由>

suemune3 この曲を演奏したいなと思ったきっかけですが、ギターの末宗さんの演奏を聴いていい曲だなぁと思ったことと、ジャズ講座でレッド・ロドニーさんのアルバムが紹介されましたが、その中に収録されていて、かっこいい曲だなと思ったことがきっかけです。

<どのような構成にしたのか>

テーマはA1,B,C,A2の32小節でキーはB♭△です。曲の構成ですが、当初はカウントでポンと入って、ロドニーさんみたいにエンディングでルバートにしたいと思ったんですが、結構難しいと寺井師匠に言われたので、変更しました。

イントロは、1コーラスをルバートにして、エンディングは末宗さんみたいにA2の最後の2小節を2回繰り返すアレンジにしました。

この曲は特にメロディが気に入っていたので、ラストテーマの前半は装飾音を多めに入れましたが、後半はメロディ・ラインのみで装飾音をあまり入れませんでした。

<参考にした演奏>

Red_Rodney Frank_Wess 参考にした演奏ですが、レッド・ロドニー『Red Rodney1957』、フランク・ウェスの『The Frank Wess Quartet』、そして末宗さんのライブでの演奏です。フランク・ウェスの演奏は、バラードで参考にするには難しかったのですが、その中でのフラナガン師匠の16小節のアドリブが爽やかで、こんな風に演奏できたらなと思いました。

ピアノトリオで有名なヴァージョンとしてキース・ジャレットのアルバムがありますので、聴いてみました。きれいで良かったです。イントロ2コーラスがルバートでした。

投稿者:め(2005.3.6)

師匠コメント

ジョージ・シアリングやオスカー・ピーターソンなども演奏していますね。 フランク・ウェスの『The Frank Wess Quartet』はD♭で演奏しています。
このアルバムはプレステッジの傍系であるムーズビルのシリーズの1枚でBGM用のイージー・リスニングとして売り出されたものです。しかしフラナガンの演奏はすごいし、フランク・ウェスもうまい。ウェスのすごいところは、どんな風にも演奏できることです。

このアルバムでは、ベン・ウェブスター風に吹いています。キーもD♭とありきたりでなく渋いです。私は原盤でもっています。LPやCDが出回っていますけども、原盤と違って音が非常に悪いです。そのうち講座で取り上げますので、そのときはぜひ原盤で聴きたいと思います。