Tommy Flanaganの『Thelonica』のCDを買って初めて聴いた時あまりにかっこよくて 感動し、この曲が一番印象に残りました。
タイトルは『Off Minor』ですが、実際聴いてみるとマイナーキーにも聴こえるし、 でもメジャーキーでもない感じだし、はっきり言って、頭の中がぐちゃぐちゃになって、わけがわからなくなりました。でも、聴けば聴くほど飽きるどころか、はまってしまって、毎日何度も何度も聴いていました。 それで、MONKの曲もやったことがなかったので、絶対にやってみたいと思い、挑戦しました。
まずは、テーマをかっこよく弾かないとイメージが膨らまないし、アドリブも浮かんでこないので、テーマを弾けるように一日何十回も繰り返しCDを聴きました。 それからイメージを自分の頭にぶち込んで、自分が弾く時にそのイメージがぶち壊れないように逆にイメージが膨らむように弾けるまで弾きまくった記憶があります。
やはり、一番難しかったのが、イントロの4小節目の3/4拍子のところでした。 いかに、3/4拍子が自然に出来るか(モンクやフラナガンみたいに)が大変でした。 どうやっても4小節目が妙に必死になってしまいギコチナイ感じが中々抜けませんでした。少しだけでも自然に弾けるようになったかなぁ〜と思ったのもだいぶたってからですね。
私がいつもアドリブを考える時は、
1.いくつかのCDの中から自分の好きなバージョンを見つけて、曲を何度も何度も聴いて、イメージぶち込む。
2.とりあえず、アドリブだけでも聴いて覚えるか譜面に落とす。
3.もちろん、スケールなどを調べて、譜面に落としたのとスケールを見比べて
どうゆう音を使っているかとか、リズムや休符などを中心に照合してみます。
また、構成もこのとき考えます。
4.早速アドリブを考えていく。
この曲はPick Upがなくて、テーマを弾いてすぐアドリブ突入でした。 いつも、アドリブを考える時は、イメージ+理論(スケール)で作っていきます。 が、必ず途中で壁にぶち当たってしまうときがあって、どれだけピアノを弾いても 考えてもどうしてもメロディーが浮かんでこないときがあります。
その時は、CDを聴きなおしてみたり、譜面に落としているフレーズのバージョンをみて 弾いてみたりして、更にイメージアップをはかります。 そうすると、突然閃いたりするし、また結果として実はあるフレーズそのまま使っていた・・・、ということもありましたf(^_^;) イメージが十分あるとき、一気に書いてしまうというのが今の私のアドリブの作り方です。
これからは、こうゆうときは何が効果的か、どうゆう音を持っていけば有効的か、など 閃きだけでなくて、理論をもう少し考えて使い、作っていきたいと思っています。
T. Flanagan | 『Thelonica』−(Enja) |
T. Monk | 『genius of modern music. volume one』 (このCDにはOff Minorのイントロが入っていませんでした)−(BlueNote) |
Flanagania Trio | ライブの録音MD(2003年4月25日、2003年12月26日) |
イントロの3/4拍子のところについて説明します。モンクは卓球が好きでした。この部分ですが、卓球でスマッシュするみたいですね。タダドゥバダッというところです。
コード進行は非常に変わっています。その中でもディミニッシュをどうとらえるのかがポイントです。モンクの演奏をコピーしたら良く判ると思います。そしてパウエル、次にフラナガンをコピーしてください。非常に良く判ると思います。