お気に入りのCD紹介(むなぞう)

jazz poet

トミー・フラナガン『Jazz Poet』(Alfa Music)(Timeless)

1.Caravan, 2.Lament, 3.St.Louis Blues, 4.Mean Streets, 5.I'm Old Fashioned, 6.Voce A buso, 7.That Tired Routine Called Love, 8.Glad To Be Unhappy, 9.Raincheck, 10.Willow Weep For Me
Tommy Flanagan (p), George Mraz(b), Kenny Washington(ds), Rec.; 1989年

ジャズに初めて本格的に触れたのが寺井師匠のライブだったのですが、その後初めてジャズのCDを買ったのが、『OVERSEAS』、そして2番目に買ったのがこのアルバムです。そういえば、最初に覚えたジャズの曲が「Mean Streets」でした。

このアルバム、これまで何度聴いたことかわかりませんが、いまだにフラナガンさんのアルバム(というか、すべてのCD?)の中で一番好きかもしれません。特に、That Tired Routine Called Loveがすごいですね。ただ、実際に生で聴いたトミー・フラナガン・トリオは、このCDからイメージしていたのと少し違っていました(よい意味でです!)。あと、ジャケットの写真とダン・モーガンスターンさんのライナーノートも好きです。

寺井師匠のコメント

 全盛期の最高作と言ってもええかな。でも、この後、強烈に進化するのです。LPのジャケット写真、一番好きです。

 

 

アート・テイタム『20th Century Piano Genius』(Verve)

テイタム Disc 1
1.Just Like A Butterfly, 2.Tenderly, 3.I Cover The Waterfront, 4.Body And Soul, 5.Someone To Watch Over Me, 6.In A Sentimental Mood, 7.Yesterdays, 8.Willow Weep For Me, 9.Wrap Your Troubles In Dreams, 10.Makin’ Whoopee, 11.Memory Of You, 12.September Song, 13.Begin The Beguine, 14.I’ll Never Be The Same, 15.Over The Rainbow, 16.Love For Sale, 17.My Heart Stood Still, 18.Sweet Lorraine, 19.Louise

Disc 2
1.Don’t Blame Me, 2.There Will Never Be Another You, 3.Without A Song, 4.Moon Song, 5.You Took Advantage Of Me, 6.Little Man, You’ve Had A Busy Boy, 7.Danny Boy, 8.Some Other Spring, 9.Love For Sale, 10.Might Like A Rose, 11.Sweet Lorraine, 12.Someone To Watch Over Me, 13.Mine, 14.Too Marvelous For Words, 15.Jitterbug Waltz, 16.Mr. Freddie Blues, 17.Body And Soul, 18.Yesterdays, 19.Tea For Two / Honeysuckle Rose, 20.Would You Like To Take A Walk / After You’ve Gone

Art Tatum(p), Rec.; 1950, 1955

ソロピアノのライブ盤です。録音状態がよくないため、初めは聴きづらいのですが、じっくり聴けば聴くほど、耳になじんでいきます。その驚異的なテクニックはもちろんですが、各々のスタンダードチューンがそれぞれ丁寧に、細かいところまで注意が行き届いて工夫されているところに惹かれます。

2枚組みで全39曲とボリュームがあり、聴きごたえも十分です。

寺井師匠のコメント

Live前によく聴くアルバムです。それは指のイメージトレーニングができるから。録音悪かったかな?もう耳になじみすぎた。

 

 

ソニー・スティット『Tune-Up!』(Muse Record)

1.Tune Up, 2.I Can’t Get Started, 3.Idaho, 4.Just Friends, 5.Blues For Prez And Bird, 6.Groovin’ High, I Got Rhythm
/ Sony Stitt(alto, & tenor sax), Barry Harris(p), Sam Jones(b), Alan Dawson(ds),
Rec.; 1972

バリー・ハリスを好きになるきっかけとなったアルバムです。ソニー・スティットのスカッとしたサックスと、これに呼応するバリー・ハリスのバッキングとピアノソロ。バップの「スリル」と「ほとばしり」を堪能できる作品だと思います。

ちなみに、私が持っているCDは、ドラムス以外同じメンバー構成の『Constellation』というLPもセットで収録されたお買い得盤です。まだ売ってるのかなぁ。

寺井師匠のコメント

『Tune Up』と『Constellation』は、ソニー・スティットの最高作。初めてこれを聴いた時、バリー・ハリスがすごくイヤでした。後年ハリスは2ndアイドルの一人となりましたが、今は全く興味がありません。