次の文を読み、【設問】について考えてみよう。



生産性向上の障害を取り除くためにワークフロー管理システムは開発された。
別個の作業を個別にコンピュータで自動化するのではなく、
一連のワークフローをシステムで支援することによって
全体の効率性を高めようという考えに基づき、
ワークフロー管理システムは構築されている。

例えば保険会社でこのシステムを使えば、
顧客から保険加入の申込書を受理し、
所定の手続きを踏んで審査し、契約書を発行し、
保険事故の発生に際し保険金を支払うといった
一連の処理を全てシステムに組み込み、業務のスムーズな流れを生み出せる。

意思決定プロセスにおいてもワークフロー管理システムは有効に働く。
ある総合商社では社内稟議の手続きを電子化し、
イントラネット上に構築したワークフローで処理している。
それまで1ヶ月以上かかっていた投融資関連の稟議が、
ワークフロー処理に移行したことによって1週間以内に短縮されるなど、
大きな成果を上げている。




【設問】
IT導入について述べた文、a〜e のうち、誤りを含むものはどれであろうか。


a ワークフロー管理をサポートする高額なパッケージソフトを買う前に、
  円滑な業務遂行を妨げる要因を洗い出さなければならない。

b ホワイトカラーの業務遂行におけるIT導入の狙いとして
  定型的な業務の自動化を挙げられる。

c ワークフロー管理システムを導入するためには、
  まず業務の流れを文書化しなければならない。

d 日頃から新聞や雑誌をよく読み、新しいIT関連サービスが開始されたと知れば
  皆、即座に取り入れる姿勢はIT導入担当者のあるべき理想である。

e ワークフロー管理は稟議や決裁以外に、
  申請、届出、文書の回覧、伝票処理といった業務において威力を発揮する。



a a      b b      c c

d d      e e