あなたが社外取締役を務めるメーカーのある工場の製造ラインには、
A,B,Cの3種類の製品を作ることのできる設備がある。

翌月の生産計画によれば、
各製品の製品別粗利益は表のようになる。



  合計
製品1個当たり
製造所要時間
6分 5分 8分  
販売単価 1,000円 1,000円 1,300円  
製品1個当たり
原材料費
550円 600円 740円  
月間製造予定量 660個 590個 450個  
原材料費合計 363,000円 354,000円 333,000円 1,050,000円
加工費配賦額 145,200円 141,600円 133,200円 420,000円
製品1個当たり
加工費負担額
220円 240円 296円  
製品1個当たり
製造原価
770円 840円 1,036円  
製品1個当たり
粗利益
230円 160円 264円  
粗利益率 23% 16% 20%  
設備運転時間 3,960分 2,950分 3,600分 10,510分






(注記)

固定加工費は工場全体で42万円と見積もられ、
直接原材料費の額を基準にして各製品に配賦している。
例えば、製品Aへの配賦額は下記のようになる。


固定加工費×(A製品原材料費÷原材料費合計)
=420,000×(363,000÷1,050,000)=145,200(円)





さて、点検・保守の予定が変更になったため、
この設備に所定の労働時間内で正味6時間だけ余裕が生まれたとする。
どの製品に対しても十分な需要があるとしたら、
余裕時間を使ってどれを作るのが有益だろうか。

簡単にするため、販売費、一般管理費は全て固定費だとしておこう。


さて、あなたの決断は?


製品A 製品A

製品B 製品B

製品C 製品C