認証規格の生まれた背景 1.認証とは certification: procedure by which a third party gives written assurance that a product, process or service conforms specified requirements (ISO/IEC Guide 2より) [備考] 認証を示すために証明書が発行されたり、 マークの使用を認められたりする。 2.マネジメントシステム規格発行まで 1906年 国際電気標準会議(IEC)設立 …電気・電子分野の規格 (注)IEC:International Electrotechnical Commission 1928年 万国規格統一協会(ISA)設立 …ISOの前身 (注)機械工学分野に重点 1947年2月23日 国際標準化機構(ISO)設立 (注)International Organization for Standardization ※2003年12月末現在 ISO規格発行総数14,251(TC総数225) (注)TC:Technical Committee=専門委員会
1987年 ISO9001 Quality management systems発行 ※初のマネジメントシステム規格 ※各々のマネジメントシステム規格は核となるマネジメントシステムを擁する。 ※現在でも品質マネジメントシステムではISO9001を参照する。 1996年 ISO14001 Environmental management systems発行 ※環境マネジメントシステムではISO14001を参照する。 その他ISO9001 セクター規格発行 3.マネジメントシステム規格の目的 ISO9001:2000年版より (1)製品に対する要求事項を補完する。 ※製品が持つべきハードウェアとしての機能の問題ではなく、 工場やそこで働く人に求められる姿勢の問題。 (2)顧客要求事項及び規制要求事項を満足する製品を 一貫して提供する能力を持つことを実証する。 ※メーカーは顧客の要求するであろう事項を推察して 製品を作らなければならない。 ※ある時点における製品の品質だけでなく、 将来に渡って一定水準以上の品質を維持できるか。 法規制を満たす工場、組織を作っているか。 4.ISO9000規格の歴史 1959年 USA国防省 品質規格 MIL-Q9858A …ISO9000sの原型 ※この規格が欧州に伝えられ、次々に規格が生まれた。 1968年 NATO AQAP-1 Standard 1973年 UK国防省 Defense Standard 1974年 BS 5179 a guide to non-military quality assurance systems ※民間レベル初の規格 ―1970年代後半―
英国、米国、ドイツ、フランス、カナダの5ヶ国で ISO9001の元になる規格が国家規格として制定された。 5.各国の同様の規格を統合化 (国際的な通商活動の障害にならないよう) 各国で用いられる規格はばらばらであった。 これが国際的な通商活動の障害にならないよう 品質保証の共通ルールを作る機運が高まり、 世界中どこでも運用(流通)できるように規格を統合化した。
6.ISO9000sとISO14001の審査登録件数 EUとの貿易においてISO9001の認証は欠かせない。 ISO9000sとISO14001の審査登録件数は伸び続けており、 その勢いはまだ止まりそうにない。 |