インターネットが普及し、求人情報や興味のある会社に関する情報に
効率的に到達できるようになった。

しかしながら魅力的な求人情報を見つけたとしても、
あなたの肌に合う職場であるか否かは、
そこで働いてみなければ分からない。

当該企業に対する印象が先入観によって形成されたものではないか
自分の足で情報を集めることでチェックしたい。

本稿ではあなたの肌で会社を感じ取る方法を紹介する。


企業のWeb Siteを見ることで企業情報をある程度入手可能だが、
別途、会社概要や会社案内等の資料を請求してみよう。
資料請求の手段はe-mailでも、求人情報誌に付いている資料請求はがきでも良い。

会社概要には、経営方針、社史、株主構成、主な取引先、役員構成などに加え、
社内サークルの活動状況や保養所等を紹介したものもあるため、
会社の全容を把握するには格好の資料となる。


職場の雰囲気や従業員の働きぶりなどを観察したい時は
会社見学をしてみると良い。

面接に先立つ会社見学の可否は相手のあることである。
事前訪問ができないと分かれば、面接終了後、
社内見学をさせてもらえないか申し出てみよう。

とりわけ面接会場と勤務地で周囲の環境が大きく異なる場合、
例えばオフィスで面接を受けるが、工場で勤務するというようなケースでは、
採用決定の運びになる前に工場の見学をお勧めする。


社員の生の声を聞くことはその会社の空気に触れることだ。
会社見学や工場見学に参加すれば、
会社概要等の資料や会社説明会などでは分からない
職場の雰囲気を肌で感じられること請け合いだ。

ただ、気を付けなければならないことがある。
求職者が当該企業の雰囲気を感じ取りたいと思っているのと同様に、
採用する方も求職者の立ち居振る舞いをとくと観察している。

採用ルートに乗る前の会社訪問であっても、学歴や経歴等
履歴書記載事項については聞き出されることになる。
また、訪問時の言動によっては面接の前に不合格の烙印を押される場合もある。