鍋掛松(なべかけまつ)

 

 
これは、よく行く温泉の敷地にある「松の木」です。なにやら立て看板には「平安の昔...芋煮を行った...」の文字があります。

所在地:山形県東村山郡中山町大字長崎5861-5、5858-5番地
ゆらら温泉内


 
三本の松の木(鍋掛松)の前にある、石碑と解説板。「芋煮の宴が...」ですが、肝心の鍋は、どこ??

 この場所の後ろには、最上川が流れています。1980年代にNHKの「おしん」をご覧になった方は、もうピンと来たとおもいますが、念のために補足しますと、この川は昔、米沢より酒田までの舟による輸送で実際に利用されていました。ちょうどこのあたりが船着き場になっていたそうです。「酒田船船頭」は、「おしん」にも登場する船頭さんと考えてOKのようです。

 つまり今で言う「ドライブイン・道の駅」ってところでしょうか。この頃は、コンビニなんてありませんしマイ鍋をこの木に掛けて、芋煮を行ったのでしょうねぇ。
 まっ、解説板では、詳しいことはあまり述べてありませんが、なにか芋煮会の元祖、発祥の地のような臭いがしてきましたよ。(*^_^*)

 


その後の調査より...

参考引用 「芋煮会のはじまり考」烏兎沼宏之著 藻南文庫より 


と、現在のところはもっとも有力な”芋煮発祥の地”となっております。
さらに図書館で思わぬ書籍を発見。今後は、芋煮のはじまりに関わった北前船についての考察でしょうかねえ。


<2003年12月現在>
 トップにある”鍋掛けの松(三代目)”は、松枯れにより全て伐採されてしまいました(涙)。


<2004年1月現在>
 四代目の松が登場しました。

 年が開けて温泉に行くと、あの場所には”四代目の鍋掛け松”が植えられていました。りっぱな勇姿をみせる、1本の松の木です。