『西遊記』(一)〜(十) | |
呉承恩原作/中野 美代子訳 (岩波文庫) | |
翻案物に触れる機会は多いけど、原作に忠実な訳書ならこちら。解説も詳しい。 |
『西遊記』 第一巻〜第七巻 |
太田辰夫・鳥居久靖訳 (平凡社) |
ビッグコミック程度の大きさで値段も手頃。岩波文庫よりくだけた感じで初心者には読みやすい。解説や登場人物一覧表も。 |
ちくま少年図書館58『西遊記の旅 シルクロードの世界』 | |
菅原篤 (筑摩書房) | |
ヤングアダルト向けでありながら、大人が読むに堪えうる。タイトルには西遊記とあるが、その記事はわずかでモデルになった玄奘の旅がメインである。内容はとても興味深い。 |
地球人ライブラリー『西域記 玄奘三蔵の旅』 | |
桑山正進 (小学館) | |
西遊記の基盤ともなった『大唐西域記』の抄訳と、著者による解説・考察。『西域記』は玄奘が旅した国を記した、いわゆる地理書であり、唐の皇帝太宗が書かせたということだ。玄奘の足取りをたどるならこの書を一読した方がよい。 |
『孫悟空はサルかな?』 | |
中野美代子 (日本文芸社) | |
西遊記の第一人者でもある著者は中国の慣習や歴史などにも詳しく、多数の本を出版している。本書は西遊記における孫悟空の意味合いについて掘り下げている。童話における深層心理や哲学に似ているかもしれない。 |
図説『三蔵法師の道 シルクロード・インドをめぐる』 |
写真・松本栄一/文・写真・松原哲明/文・田中治郎 (河出書房新社) |
ムックというのだろうか、写真が中心の本で読みやすい。玄奘が歩いた地を訪れ、現在の状況と、玄奘が旅した当時の様子や歴史的背景にも触れている。 |
シリーズ世界の宗教『仏教』 |
M.B.ワング/宮島磨訳 (青土社) |
仏教の開祖であるブッダの生涯、仏教とはどういったものか、どのように伝播していったかなど、仏教の大まかなアウトラインを知ることができる。仏教といったらお坊さんや釈迦しか思い浮かばないといった人に最適。 |