ディズニーランドおなじみのアトラクション、カリブの海賊を映画化。
　題材が題材なだけに、殺し合いのシーンもあるのだが、さすがに血が吹き出たり首がぶっ飛んだりというシーンはないので子供が見ても大丈夫。近頃はそういう描写にうるさいからねぇ。

　カリブ海の港町にバルボッサ率いるブラックパール号の海賊たちが襲ってきた。目的はただひとつ。どくろの絵が描かれたアステカの黄金のメダル。
　数年前、漂流していたところを拾われたウィル・ターナー少年が持っていたもので、総督の娘エリザベスがこっそり隠したものだった。
　エリザベスはさらわれてしまうが、とっさにエリザベス・ターナーと名乗り、海賊たちは「靴ひものビル・ターナー」の娘だと思いこみ、なぜか命は救われた。
　一方、ブラックパール号の元船長ジャック・スパロウは、バルボッサに裏切られ、自分の船を取り返すべくウィルらと協力し合う。

　なんといってもこの物語で魅力的なのが、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ。孤高の海賊ながら、どこか愛嬌があり、抜け目ないずるがしこさで二転三転バルボッサとやり合う。
　お嬢様のエリザベスが惹かれそうなキャラクターではあるが、彼女が熱を上げているのはハンサムなウィル。オーランド・ブルームは王子役でも違和感ないほど清楚なかっこよさがある。
　ライオンキングのハイエナのように滑稽な２人組の海賊も楽しく、ディズニーらしい作品。

　黄金のメダルに秘められた呪いとは何か？　キャプテンスパロウはブラックパール号をどうやって取り返し、バルボッサに復讐を果たすことができるのか。
　子供が見たらきっと楽しい冒険物語だ。

ジョニー・デップ度　
海賊度