アザーズ   2001年・米・仏・スペイン
出演: ニコール・キッドマン/フィオヌラ・フラナガン/クリストファー・エクルストン
監督: アレハンドロ・アメナバール
 
 

 時代は50年以上にもさかのぼる。ひっそりとした森の中に建つ大きな屋敷。夫が出征したため、二人の子供と共に寂しく暮らすグレース。子供は光に当たると拒絶反応を示すのでカーテンは閉めっぱなし。どこかヒステリックなほどに神経質になって、ひとつひとつのドアに鍵をかけるほど。
 お手伝いがいなくなってしまったので、募集をすると3人の親子が屋敷にやってきた。まだ告知を要請したばかりで人の目には触れていないと思っていたので、グレースは少々いぶかしく、そして不気味にも思った。

 そんなとき、娘がいるはずのない男の子を目撃したと言い出したり、娘が何かに取り憑かれたようにしゃべり出したりする。
 3人の親子は一体何者なのだろう。
 いや、それとも他の何者かが――?

 サイコチックなホラーで、あまりグロテスクな描写はない。
 屋敷に閉じこもっているグレースがなにか病んでいるようでもあり、召使いの3人も薄気味悪い。一体何が不気味さをかもし出しているのか。グレースの情緒不安定はどこからくるのか。
 ラストはおすぎさんがCMで言っていたとおり、予想外。
 ただ、とある映画の結末を思い出させる。きっとタイトルを言うとネタバレになってしまうかもしれないので言わないが、結構有名な作品で男の子の子役がかなりもてはやされた。この作品の場合、結末のネタに対してちょっとした伏線を張っていただけに、アザーズはちょっと唐突だったかな。もの悲しさのラストの雰囲気は好きだけど。

静かなるホラー度 
主演のハマリ度 


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