世界観がわかりにくい映画なのに、これほどまでのヒットを飛ばすとは……。衝撃的なアクション演出が話題をかっさらい、背中を反らせて弾丸をよけるシーンはどれだけＴＶでパロディにされたか。
　今回もじっくり鑑賞しなければ、おいてけぼりをくらって、内容がよくわからないハメに。ま、私もそのうちの一人なわけだけど……。

　人間が現実だと思っている世界は実は虚構であり、人工知能に支配されているマトリックスと呼ばれる世界。そこから逃れられた人々はザイオンという都市に住んでいる。
　前作では、ネオは虚構の世界からモーフィアスに現実世界に連れてこられ、救世主だと期待された。そのために危機を感じた人工知能はザイオンに攻撃を仕掛けてきた。ネオは人工知能に侵入できるキー・メイカーを呼び起こすために奮闘するが、エージェント・スミスらに行く手を遮られ……。

　今回もアクション演出が斬新だ。ＣＭで見たシーンがここで使われているのかと、感慨深いものが。とくに、トリニティがフルフェイスのメットをかぶったまま飛び降りて、着地をするシーンがめちゃくちゃかっこいい。
　今回、ネオは空を飛んじゃってるけど、おおっ、スーパーサイヤ人、孫悟空ってかんじだ。如意棒（らしきもの）を振り回し、１００人のスミスと戦う。
　高速でのアクションがまたエキサイティングで、あれは高速道路を貸し切ったのではなく、なんと、撮影のためだけに作ってしまったというのだ。日本の道路公団が無駄な道路をつくってるだとかなんだとか、えらくちっぽけな言い争いに聞こえてしまう。金があるところにはあるんだねぇ。
　いやぁ、これは名シーンです。ストーリー内容はともかくとして……。

圧巻度　
複雑度