ロミオ+ジュリエット   1996年・アメリカ
出演: レオナルド・ディカプリオ/クレア・デーンズ/ジョン・レグイサモ
監督: バズ・ラーマン
原作: ウィリアム・シェイクスピア
 
 

 舞台に映画にパロディに、とても有名な悲劇『ロミオとジュリエット』。きっとディズニーが作ったらハッピーエンドなんだろうなと、いらぬことを考えつつ……。
 今さら大まじめに原作通り演出なんてできるかってことで、舞台を現代に移している。近くにはビーチがあり、アロハシャツを着ているロミオはやっぱりどこか変。お家の争いなんて無縁なのでは……と、そんなことはさておこう。

 モンタギュー家のロミオらはキャピュレット家のパーティに紛れ込む。下心があるといったら、可愛い女の子との出会いをもくろんでいるだけで、キャピュレット家の恥をさらしてやろうだとか、そんなことを考えての潜入ではないというのがなんとも現代の若者っぽくていい。
 ロミオはそこでキャピュレット家の令嬢、ジュリエットと出会い、恋に落ちる。水槽越しにお互いを見つめ合う様子はなんともロマンチック。忍び込んできたロミオとプールの中でキスを交わすなど、原作にはない幻想的な演出も素敵。
 そんな2人をあたたかく見守るのがロレンス神父。結婚式まで挙げた2人だが、両家の乱闘に巻き込まれて、ロミオはジュリエットの従兄弟ティボルトを殺してしまい、町を追い出されることに……。

 とにかく主演のふたりがかわいらしくて。ロミオなんてディカプリオにうってつけの役……に思える。弊害のある恋に、悲劇的な結末。わかっていても、どうしてこうなってしまうの?と、シェークスピアを責めたくなってしまう。
 でも、私は恋人と映画を見るならなるだけバッドエンドがいい。あり得ないほどロマンチックなハッピーエンドのあとにふと自分の隣を見て、「おお、なぜあなたはディカプリオじゃないの?」と言ってしまいそうだから……

胸きゅん度 
悲恋度 


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