時代劇といったら男性が中心の物語になるのが普通だが、この作品はふたりの女性を中心に、名剣・碧銘剣（グリーン・デスティニー）を巡って話が展開する。
　日本の映画でもこの度「あずみ」という女剣士の物語が公開されるが、あれほどあからさまに謳ってないところが好感もてますねぇ。

　武術の達人リー・ムーバイはティエ氏にグリーン・デスティニーを献上した。貴族の娘イェンは剣を習うという裏の顔も持っていて、グリーン・デスティニーを盗む。
　密かにムーバイを慕う女性剣士ユー・シューリンは、うっすらそのことに気づきながらもイェンを見守る。
　イェンは過去にあった盗賊のローに想いを馳せながら・・・。

　スピーディなワイヤーアクションと、女性ふたりの剣使いは達者で、見るものを唸らせる。
　それよりも気になるのはふたりの恋の行く末。ラブストーも見所なのがこの映画のいいところ。盗賊のローはめちゃめちゃいい男だし、女性も絶対熱中してみられる。
　ラストも泣けます。いい話しだ。感傷的な終わり方が美しい。
　なまじ、ラブストーリー映画より恋人と一緒に見たい。

香港アクション度　
ロマンス度