バイオハザード   2002年・アメリカ
出演: ミラ・ジョヴォヴィッチ/ミシェル・ロドリゲス/エリック・メビウス
監督: ポール・アンダーソン
原作: 「BIOHAZARD」カプコン
 
 

 原作はなんとTVゲームの「バイオハザード」だ。このゲームはグロテスクな描写があるとパッケージに忠告が書いてある。
 ソフトを立ち上げると実写ムービーが始まる。モノクロ映像だが、化け物になった黒犬に襲われるシーンは確かにグロい。
 プレイヤーがモンスターに襲われ、首を狩られてゲームオーバーという残忍な結末もあったりする。

 ゲームでは逃げ込んだ館から生き残って脱出することが目的のサバイバルホラーだ。なぜゾンビが繁殖しているのか、といった原因を探るアドベンチャー要素もあり、ただの撃ち殺しゲームにとどまらなかった。
 映画はゲームでの設定を借りながら新しいストーリーを練り上げている。

 アンブレラ社は生物兵器の研究も密かに行っていた。T−ウィルスと呼ばれるウィルスが漏洩し、研究所はすべて閉鎖されてしまう。中に閉じこめられた社員たちは感染してしまった。ゾンビと化して生存者に襲いかかる。
 アリスはそんな混乱の中で目覚めるが、記憶をなくしていた。自分は何のためにここへ乗り込んだのか。仲間を裏切ったのは自分なのか。研究所から脱出する過程で徐々に記憶を取り戻していった……。

 ゲームでは一番初めにゾンビに襲われるとき、それは恐ろしかったものだが、映画では恐怖感が今ひとつだった。
 ミラ・ジョヴォヴィッチも記憶をなくしているという設定だけにアクションが少ない。話しの筋道はしっかりとしていていいのだけど、もっと派手なものを期待してしまった。
 ラストは続編をにおわせる終わり方だけど、ゲームも続編が発売されていて、新たな物語も始まっているので、まぁ、これはいいんじゃないでしょうか。

オリジナル度 
恐怖度 


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(C) Sachiyo Kawana