ユー・ガット・メール   1998年、米
出演: トム・ハンクス/メグ・ライアン/グレッグ・キニア/パーカー・ポージー
監督: ノーラ・エフロン
 
 

 ハンドルネーム「NY152」と「shopgirl」。ふたりはインターネットのEメール交換で知り合った。文章だけのやりとりでお互い、相手の妄想を膨らませ、そして、会いたいと思うようになる。
 実はふたりは現実の世界でも知り合っていて、小さな児童書専門の本屋の店員のキャサリンは、近くに建った大手のブックスストアのジョーを毛嫌いする。
 ジョーのほうはそのことに気づくが、なかなか本当のことが言い出せずに……。

 ストーリー展開はありがちといったら、ありがちだろう。日本のテレビドラマでも同じような内容の物語があった。メールではとても素敵な人なのに、現実の世界では対立してしまうふたり。
 顔が見えないってのは、どうしてこうも理想像を高くしてしまうのか。
 ひょっとしたら、理想を高めているのは自分の発言なのかもしれない。文章は故意的に使えば、凶暴にもなるし、癒しにもなる。気に入られようと思ったら、まさに甘い言葉で誘惑するものなのだろう。
 ふたりの恋はどうなっていくのか。ともあれ、メグ・ライアンの毛嫌いぶりは、あまり悪意を感じなくていい。

出会い系度 
理想と現実度 


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