1959年に公開されたウィリアム・キャッスル監督の「地獄へつづく部屋」のリメイク作品。そちらのほうでは本格ミステリだということだ。
　なるほど、途中まではホラー仕立てと思われておきながら、論理的な謎解きがあるような展開をみせる。さて、本作ではどうなるか……。

　はじまりはなかなか恐ろしい。凶悪な犯罪者を集めた精神病院であくどい人体実験が行われていた。火災が起こってほとんどの人が死んでしまうのだ。
　そして、何年かたった後には呪いの丘の館といわれるようになる。
　プライスの誕生日パーティに呼ばれた客は、一晩生き延びられたら５００万ドルを山分けしていいというが、来た客はプライスの知らない者ばかり。招待状を書き換えたのは妻だと思っているが、妻も知らないという。
　からくりが動いて屋敷から一歩も出られなくなり、次々と残虐な殺人が起こる。誰かが殺したのか、それともこの屋敷は呪われているのか……。

　結末は好みが別れるところかもしれない。

恐怖度　
謎度