アレハンドロ・アメナバール監督の『オープン・ユア・アイズ』を見たトム・クルーズは版権を買い取った。97年の作品だというのに即座にリメイク作品をプロデュース。監督も続投したかったというが、さすがにアメナバールはＯＫしなかった。
　誰もいない街をトム・クルーズが走るシーンがＣＭで流れていて、いったいなにが起こったのだろうと、見る前から興味津々だった。彼のいた世界とは果たして……。

　遺産と会社を相続したデヴィッドはジュリーと気ままにセックスをし、気ままに暮らしている。
　ブライアンがパーティに連れてきたソフィアに一目惚れをするが、ジュリーは嫉妬し、キレてしまった。デヴィッドを車に乗せて暴走。橋から落下し、ジュリーは死んでしまうが、デヴィッドは生き残った。けれども、顔がつぶれて仮面がなくては外を歩けなくなり……。

　事故のあとから現実と幻想が入り乱れて主人公自身も、そして見ている方も混乱をきたしてしまう。いったい主人公の身になにが起こっているのか。
　使い回されているネタなので新鮮な驚きはなかったが、意味を理解するのに何回か見直したくなるかもしれない。

ラブストーリー度　
謎度