恋する惑星   1994年・香港
出演: トニー・レオン/ブリジット・リン/金城武/フェイ・ウォン
監督: ウォン・カーウァイ
 
 

 刑事のモウは麻薬の売人を追っていた。金髪にサングラスをかけトレンチコートを羽織っている女。モウは、57時間後、恋に落ちた――。
 この冴えない刑事に金城武が扮する。女にふられてやけ食いしたり、運任せに恋をしてみたり、ふがいない男なのだけど、どこか愛嬌があるのは彼の持ち味か。アクションがなくてもイケてます。

 2話目はフェイ・ウォン演じる女の子の恋物語。こちらは極端にセリフが少ない。でも、フェイ・ウォンのおとぼけさになごんでしまう、そんなかんじ。
 フェイはテイクアウトの食べ物屋でバイトしていると、客としてやってきた警官に恋をした。自分の気持ちを伝えられない彼女は、その警官の部屋に勝手に上がり込んで模様替えをしたりする。
 あれ、これって、ストーカー? でも、ぜんぜん狂気がないところがまた不思議で、やっぱりこれも監督の演出というよりはフェイ・ウォンのおかげ? 健気に恋をする女の子に見えちゃうのです。

 それにしても、この邦題、とてもいいですよね。意味不明なところがこの映画の雰囲気にぴったり。

ラブストーリー度 
キャスティング度 


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