３０歳に手の届く女は「がめつい」と思われるのは心外だが、ジュリア・ロバーツがキュートなので許そう。ちょっとの期待と莫大な未練を持った女性の恋物語だ。

　ジュリアンは今となっては友達のマイケルと「２８歳になってもお互い独身だったら結婚をしよう」という約束をしていた。２８歳の誕生日まであと２週間。そんなときにマイケルから電話がかかってきて期待は大きくふくらむ。ところが、マイケルはキミーという女性と結婚するのだと告げた。
　まだ可能性があるんじゃないかとマイケルの元へ飛んでいく。キミーは若くて美しく、しかも金持ちのお嬢さんだった。それでもジュリアンはあきらめず、ゲイのジョージと奪略案を練る……。

　振り向かせようと必死になるジュリアだが、表向きは祝福しているあたり、女のずるさが見え隠れする。音痴のキミーを無理矢理カラオケで歌わせるが、回りの人間たちは彼女を応援し始める始末。
　はぁ。いるのよ。どんな欠点を見せてもモテる女というのが。実はジュリア・ロバーツとキャメロン・ディアスは年がそう変わらないと思うのだが、まさに適役でした。キャメロン・ディアスはスクリーンの中だとすごく若く見える。

　これがなぜセンチメンタルかといったら、ラストシーンにつきます。あのシーンがあるからこそ思わず涙がこぼれる。女の子ならきっとわかる。ジョージったら、女の子の気持ちがよくわかっているじゃないの！

おセンチ度　
未練度