ジェニファー8   1992年・アメリカ
出演: アンディ・ガルシア/ユマ・サーマン/キャシー・ベイカー/ランス・ヘンリクセン
監督: ブルース・ロビンソン
 
 

 タイトルからして謎めいている。トイレの花子さんみたいなものだろうか??いやいや違う。れっきとした刑事物で、推理サスペンスだ。人情、旅情、グルメ?それは2時間サスペンスだっちゅうの。

 2年前、頭と手首のない女の死体が発見されたが迷宮入りとなってしまった。その事件のコードネームが名無しの権兵衛ならぬ、『ジェニファー』なのだ。
 LAからやってきた刑事、ジョン・ベルリンは田舎町で起きたホームレスの殺人事件に早速入れ込む。付近からは犬の死体、切られた手首、血の付いたブラジャーが見つかる。
 ジョンは鋭い洞察力で、見つかった指の指紋が摩耗していることから点字を使う女性だと推測。調べていくうちに、同じようにして目の不自由な女性が殺されるという事件が起こったのが、これで8件目だとわかる。
 被害者の友人であるヘレナは全盲ではあるが、犯人と思われる人物と接触していたらしい。ジョンは彼女から情報を引き出そうとするが、仲間はジョンが犯人ではないかと疑う……。

 わたしもミステリーはよく見るので、もしやサイテーの展開になるんじゃないかと、なんだかいやーな予感がしてしまったのだが、結末の期待は裏切らない。
 架橋にさしかかるとある人物が警察に捕まり、取り調べられる。それが長い長い長い。真実はなんなの! 見ている方は予想がつきにくくなります。
 そしてラスト、真犯人はヘレナを襲おうとする。果たして彼女を救うのは誰なのか。意外性があっていいですよ。

 ヘレンを演じるユマ・サーマンは役にピタッとはまっていた。恋煩いのようなぼんやりとした表情が男心をつかんでしまうらしい。
 照明が必要ないヘレンは入浴も暗闇のまま入る。犯人が忍び込み、大胆にもフラッシュを焚いて写真を撮るところなんか、おぞましくて怖い。

推理度 
手に汗度 


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(C) Sachiyo Kawana