ウーマン・ラブ・ウーマン   2000年・米
出演: シャロン・ストーン/ヴァネッサ・レッドグレイブ/エレン・デジェネレス
監督: ジェーン・アンダースン、マーサ・クーリッジ、アン・ヘッシュ
 
 

 1961年、1972年、2000年と、3つの時代を舞台に、女性の同性愛の移り変わりを描くという風変わりな作品。実験的な毛色が濃いのだが、シャロン・ストーンという有名女優を起用することで、見てみたいなぁと思わせるあたり、してやったりということなのか・・・。
 いや、それにしても、思った以上に感動してしまった。

 なぜだか、レズビアンがテーマの作品というとアダルトなイメージがあるのだが、とんでもない。同性愛といったって、普通の恋愛であるのだから、恋に落ち、悩み、愛し合い、一生を共にするという、普遍的なテーマを持っているのだ。

 1961年という時代では、まだこそこそとつきあわなければいけないような、世間的に理解を得られない苦しみがあった。老婆ふたりの晩年を描いているのだが、その設定からしてもの悲しい。
 ひとりが脳卒中で倒れ、病院に運ばれるが、家族ではないという理由で死に目にもあえなかった。遺産相続のごたごたに巻き込まれ、まさに絶望の時代を思わせる。同性愛に理解のない人も心を打たれるに違いない。

 10年が経って、そろそろレズビアンも受け入れられる時代になった。女子大生の主人公はレズビアンの仲間と運動を起こしたりしている。それでも、男装するレズビアンには理解がなかった。でも、恋に落ちてからは、そんなことを気にしないという、前向きな考えを持つようになる。

 2000年。今や彼女たちの問題は子供を作ること。時代が変われば変わるものだ。不妊治療に通う夫婦と待合室で会っても全然臆することがない。ただ、産まれた子供が偏見の眼差しにあうことが心配だった。それはまた次の時代で解決されることなのかもしれない。
 ここでシャロン・ストーンが登場するのだが、ショートカットで飛び抜けに明るい女性を演じている。全体的にコメディチックで笑える。なんだ、コメディもいけるんじゃんって思った。

 ひとりで、とはいわずに、女性同士で見てみるのも、おもしろいかもしれない。

Hシーン 
構成度 


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