ロリータ   1997年・米
出演: ジェレミー・アイアンズ/ドミニク・スウェイン/フランク・ランジェラ
監督: エイドリアン・ライン
原作: ウラジミール・ナボコフ
 
 

 ロリータコンプレックスの語源にもなった小説を、『ナインハーフ』のエイドリアン監督が映画化。15歳の少女がロリータを演じているだけに、過激さはないながらも、エロティックなムードは全編に漂っている。

 ハンバードは少年時代に恋をした少女の面影を今も引きずっていた。居候させてもらうことになった家の未亡人・シャーロットの娘、ドロレス(愛称ロリータ)に惹かれてしまい、結婚をする。
 しかし、シャーロットに日記を読まれてしまい、彼女は真実を知り、家を飛び出すと交通事故にあって死んでしまった。ハンバードはロリータと旅をしながら暮らすが、彼女が自分に振り向かないとわかりながらも愛さずにはいられなかった。

 ロリータは思春期の小生意気な娘にも見えなくはないが、小悪魔な女が居候している感じだ。小遣いを値上げしてほしいときには、ハンバードを「よろこばせる」という方法も知っている。
 途中まで、彼らが体の関係があるのかないのかわかりにくい。もっと明確であるなら、ハンバードが娘に手を出したことを学校に知られないか冷や冷やしているなど、切迫感が伝わってきたのに。

 だいの大人が少女に翻弄されるさまは惨めというか。行く末はかわいそうなほど。しかし、ハンバードは少女に危害を加えないタイプの人間であるから、それだけは救われる。
 これも愛の形なのだろう。

Hシーン 
独占欲度 


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 →原作本:ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』新潮文庫
 →ジェレミー・アイアンズ映画出演作
 →ドミニク・スウェイン映画出演作

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