のっけから激しいセックスシーン。男性同士の荒々しさが全編にみなぎる映画だ。

　ウィンとは喧嘩をしてくっついたり離れたりしていた。ファイはブエノスアイレスでドアマンの仕事をしていると、ウィンに再会し、同棲をする。しかし、なぜかファイは冷たかった。ウィンが体を求めようとしてもあしらう。なのに、ウィンがどこにも行けないようにパスポートを隠したりする。
　ファイと同じ職場にいるチャンとは同郷だった。目が悪く、耳は鋭かった。ファイの声がとても好きだという。旅立つから声を録音させてくれといった──。

　ビデオの最後にレオンのインタビューがあるが、彼はブエノスアイレスへ行くまで、同性愛の物語だということを聞かされていなかったという。撮影中も台本があってなかったようなもので、混乱したそうだ。
　完成作品を見ても謎めいているストーリーになっている。

　作られたという感じがしない生々しい恋愛劇。感情と感情がぶつかり合って、狂おしいほどの愛情を真っ向から描いているのだが、結末は少々わかりにくい。

Ｈシーン　
激情度