太陽と月に背いて   1995年・英・仏・ベルギー
出演: レオナルド・ディカプリオ/デビッド・シューリス/ロマーヌ・ボーランジェ
監督: アニエスカ・ホランド
原作: C.ハンプトン
 
 

 原題の『Total Eclipse』には皆既食という意味がある。月が地球の本影に入り欠けてみえる現象や、月が太陽面全体をおおい隠す現象のことをいう。そのままカタカナ読みにしてしまう製作会社が多い中、この邦題はセンスがいい。

『タイタニック』で日本でも絶大な人気を獲得したディカプリオ。以前から多様なの映画に出演していたんですね。これもまた、ファン必見の映画でしょう。
 この映画を語るとき、必ずといっていいほどいわれるのは、本当はランボーの役を今は亡きリバー・フェニックスがやるはずだった、ということ。彼は陰のある役者と見られているので、また違った印象になっていただろうというのだが……。

 1871年パリ。詩人ヴェルレーヌはアルチュール・ランボーのセンスに魅せられ、家に呼び寄せる。だが、その家は妻マチルドの実家で、奇行を繰り返すランボーは追い出される。ランボーは太陽が欲しいと言って、ヴェルレーヌと旅に出る。愛想を尽かしたマチルドは離婚を言い渡した。この時代に禁じられていた同性愛の疑いをかけられたヴェルレーヌは肛門の検査を受け――。

 とにかく、とんでもない行動をする16歳のランボー演じるディカプリオがとってもかわいい。ヴェルレーヌを後ろから犯したり、手のひらにナイフを突き刺したり、感情的な部分も持ち合わせるが、それでもあどけないと思ってしまうのは彼の持ち味でしょう。
 全裸のシーンがあるけれど、ここは日本。ぼかしが入ってます。うーん、残念。

 同性愛を描いたというよりは、天才ふたりの生涯といったほうがいいのかもしれない。女友達を呼んで「キャー!かわいい!」と盛り上がるのもいいでしょう。
 あ、そうそう、マチルド演じるボーランジェの肉体美は巨乳フェチにはたまらんでしょうなぁ。全裸でヴェルレーヌを待ち受けるなんてエロティック!

Hシーン 
ディカプリオのキュート度 


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