素顔のままで   1996年・米
出演: デミ・ムーア/アーマンド・アサンテ/ロバート・パトリック/バート・レイノルズ
監督: アンドリュー・バーグマン
原作: カール・ハイアセン
 
 

 原題の通り、ストリッパーのお話。といってもデミ・ムーア演じるエリンはもともとFBIの秘書をやっていた。夫の不祥事のためにやめさせられたのだが、なぜそれほどまで落ちぶれなくてはならなかったのかは不明だ。娘を取り返すために仕事をしなければならなかったとはいえ、エリン自身も裁判では職業をいえないと嘆いている。彼女なら他の仕事だっていくらでもあるだろうに……。

 そんなことはさておき、この映画で話題になったのはデミ・ムーアが1億円かけてダイエットしたという肉体美だ。ストリッパーの体としては一級品かもしれないが、おっぱい固そう。
 セックスシーンは一度もないのだが、ストリップショーは楽しめる。だってまさかデミ・ムーアがトップレスになるとは思ってなかったし。日本人ではこれほど格好良くきめられないだろうと思う。
 ギャラが13億円ってのは本当なのだろうか。日本映画界じゃ制作費でもこれほどかけられないでしょう。すごいなぁ。もう一つのお楽しみは実娘のルーマー・ウィリスが出演しているということかな。

 話しの主軸はストリッパーの裏側というのではなく、巻き込まれ型のサスペンスコメディ。
 下院議員のディルベックはエリンのことを気に入り、羽目を外しすぎて乱闘を起こす。エリンの熱烈ファンはそれをネタに脅し、殺されてしまう。他方でも乱闘の写真を手に入れた悪徳弁護士モルデカイが強迫して殺された。ディルベックは金をやるから自分のために踊ってくれと船に呼ぶが、エリンが元FBI秘書だと知り、殺人事件が露見するのではないかと事態は緊迫する――。

 元FBIという肩書きが主人公を縛り付けているような気がする。もっと水っぽいデミ・ムーアを期待していたのに。
 邦題が『ストリップショー』とならなかったのはなぜだろう。女性が見やすいように配慮かな。
『キャノンボール』主演のバート・レイノルズのアホ議員役がおもしろかった。

肉体美 
ストリップ度 


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