キッズ   1995年・米
出演: レオ・フィッツパトリック/ジャスティン・ピアース/クロエ・セヴィニー
監督: ラリー・クラーク
 
 

 セックスとドラッグとアルコールに溺れるニューヨークの少年達を、ドキュメンタリーのように撮影している。映画としてみると、物足りなさもあるし、ステレオタイプだという人がいるかもしれないが、今の日本だってこういう少年はたくさんいるだろうと思う。
 監督は写真家ということだが、少年が集まって猥談をしたり、少女が集まって恋の話しをするときなど、セリフがあったのかどうなのかわからないほど自然にカメラに写っている。

 主人公テリーは病気も匂いもない処女とセックスをするのが好きで、12歳の少女を真っ昼間から口説き落としてものしたりする。その様子をキャスパーに聞かせるのだが、その話しぶりが少年そのものでおもしろい。
 ジェニーはテリーに処女を捧げた女のひとり。友人に付き添って検査を受けるとHIVに感染していたことがわかる。テリーが13歳のダルシーを落とすと噂を聞き、ジェニーはテリーを探すが……。

 青少年が中心なのでハードなシーンはないが、それでも12歳の少女のセックスシーンを見ると、少なからずともカルチャーショックを受けてしまう。だって、喘ぎ声がオトナなんだもん。
 あとは、夜中に学校のプールへ行き、下着で泳ぐお色気シーンも。ああ、こんなバカなことができる時代もあったっけなぁと、感慨にふけってください。

 ラストはちょっと皮肉ですね。かなり頭がヤバそうなキャスパー(でもいい男)が見せる最後の顔は真に迫っている。

Hシーン 
テリーのロリータ度 


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