ミッション:インポッシブル   アメリカ
「ミッション:インポッシブル」   1996年
出演: トム・クルーズ/エマニュエル・ベアール/ジョン・ボイト/ジャン・レノ
監督: ブライアン・デ・パルマ

「M:I−2」   2000年
出演: トム・クルーズ/サンディ・ニュートン/ダグレイ・スコット/アンソニー・ホプキンス
監督: ジョン・ウー
 
 

 二枚目俳優として名をはせたトム・クルーズが初めて制作した映画のシリーズ。
 TVドラマでファンも多い「スパイ大作戦」の映画版だ。とはいっても、TV放送されていたころからずいぶんと時間が経っており、スパイや国勢などずいぶんと変わってしまったので、設定のみを借りたまったくのオリジナル作品である。

 パート1では、冒頭、TVシリーズの流れを汲んでか、古典的な「作戦」をやっているが、本編にはいると、ハイテクを駆使した大がかりな「作戦」に出る。
 闇に出回ろうとしているノックリストを奪還するという司令の中、二重スパイ、つまりは裏切り者をあぶり出すというストーリーだ。
 途中から加わる仲間にジャン・レノが出演していたのには驚いた。見ている方は彼が怪しいと疑ってしまうのも無理ないが、とにかく、トム・クルーズがいかに気合いを入れた作品なのかがおわかりいただけるだろう。

 そして、パート2ではより現代的な題材を扱っている。インフルエンザのウィルスを研究するうちに、人を死に至らしめるウィルスを作ってしまった研究所が金儲けのために考えた、たくらみとは?
 ヒロインがそのウィルスにかかり、ワクチンを手に入れるために「指令」そっちのけで動き回るイーサン(トム・クルーズ)。

 前作では頭脳派でか弱そうに見えたイーサンも、パート2では肉体派に生まれ変わった。それは冒頭のロッククライミングからして、作り手がそう意図していることがわかる。
 監督にジョン・ウーを迎えたのも、アクションシーンを充実させたかったからだろう。銃撃戦もあるが、肉弾戦もあってよりハードでクールなアクション映画となった。
 ラブストーリーにも力を入れていたようだが、そちらの方は表現する時間が足りず、もう一歩といったところか。

 DVDには特典としてアクションシーンのメイキングなどがついているが、プロモーションを見ているようでカッコイイ。トム・クルーズや監督が出演するパロディまであって、楽しい。

 おそらく、パート3も考えているだろうが、そのときは「インディージョーンズ」のようにヒロインを一新してほしいものだ。

シリーズ度 
スパイ度 


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