化身   1986年・日本
出演: 藤竜也/黒木瞳/阿木燿子/梅宮辰夫/三田佳子
監督: 東陽一
原作: 渡辺淳一
 
 

 原作を書いている渡辺淳一氏は直木賞作家でもあるんだけど、大ブームを巻き起こした『失楽園』の著者といったほうがわかりやすいかもしれない。ドラマに出演した川島なお美もたちまちもてはやされていた。
 そういや、映画『失楽園』の主演女優は、これもまた黒木瞳だったかな。確か、R指定だったと思うんだけど、この作品も18禁です。

 大三郎には史子という愛人がいながら、若いホステス霧子と関係をもってしまう。霧子はウブで汚れのない女だ。マンションを与え、どんどん自分の色に染めていく大三郎。店を持ちたいというので金を出してやるが、ニューヨークへひとりで買い出しに行って戻ってくる頃には、派手な女になっていた――。

 タイトルの意味はどっちに取ればいいんだろう。見事に化けていったのか、化けの皮がはがれたのか……。
 愛人はどうあるべきなんだろう。大三郎は霧子を縛り付けちゃうたちなんだよね。でも、女はもう言いなりにはなりたくない。こうなったら別れるべきなのかな。霧子という女がずるがしこく見えて、男が滑稽に見える。

 黒木瞳、個人的に大好きです。こういうかっこいい女になりたい。あと、声がたまらないんだよね。後ろから抱かれて「だいさんっ」とよがるところなんか最高。もう少しふっくらしていたら完璧。

 人によっては、成人映画ってこんなものか、と思ってしまうかもしれない。アダルトビデオと同じ制限が付けられているのだから、もっと大胆な性描写をしてほしかったところだ。

Hシーン 
18禁度 


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(C) Sachiyo Kawana