リトルマン・テイト   1991年・アメリカ
出演: ジョディ・フォスター/ダイアン・ウィースト/ハリー・コニックJr.
監督: ジョディ・フォスター
 
 

 すでに学校の授業だけでは物足りないフレッドはまだ7歳だが、数学と物理学が得意で、絵画とピアノにも興味を持っていた。
 天才児ばかりを集めて教育しているジェーンに見初められ、大学へ編入しないかと誘いを受けるが、シングルマザーのディディ(ジョディ・フォスター)は手放したくなかった。

 セリフにはないが、ディディは自分が貧しい育ちで、頭もよくなかったので少しやっかんだりもしているふうにもみえた。
 おそらくは、彼女、ジョディ・フォスターも天才子役で、有名になり、母親のことがそんなふうにみえていたのかもしれない。我が子にそんな能力があるのは素晴らしいけど、どこか歓迎できない部分もあるような。

 勉強してみたいなという気分であるフレッドも、母親の存在は絶対だった。決してやりたいとはいわない。
 だが、頑なに拒んでいたディディも、息子に友達がいないのを寂しく思って、天才児たちを集めた研修旅行へ行かせることにした……。

 前半は、ちょっと変わった天才児、フレッドの人物像がおもしろくて楽しめる。後半は母と子の絆をテーマに持っていったかんじで、まぁ、悪くはないが、もう少し変わった解決法があったらもっとよかったと思う。

子役度 
元子役度 


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(C) Sachiyo Kawana