小さな恋のメロディ   1970年・イギリス
出演: マーク・レスター/トレーシー・ハイド/ジャック・ワイルド
監督: クリス・フセイン
 
 

 古い映画だけあってゆったりとした雰囲気。詰め込みすぎの映画になれている人には物足りないかもしれないが、小さな恋をのんびりと見るのも心洗われる。

 悪ガキを連れるオーンショーと、転校してきたばかりのダニーは仲良くなった。女の子がダンスをしている様子をのぞき見てふたりはメロディに恋してしまう。
 ラテン語の宿題を忘れたとき、メロディはダニーを待ち伏せていた。それを知ったオーンショーはどうにかふたりを会わせないように邪魔をする。それがあくどくないので、見ていてほのぼのとする。しかしその努力もむなしく、ダニーとメロディは手を取り合って出ていく。
 次の日、ふたりは学校を休んで遊びに出かける。学校へ来るとオーンショーに冷やかされ、ダニーととっくみあいのケンカをするが──。

 ダニーとメロディの初々しさがかわいらしい。キスシーンは今まで見た映画の中でも最高のシーンだった。情熱的な恋も刺激があっていいけれど、純粋な心で人を好きになるというのも微笑ましい。凝った演出もなく、計算ずくめの物語ではないのもまたいい。
 あとはオーンショーとダニーの友情の行方にも目を向けてほしい。

あのころに戻りたい度 
初心者カップル向け度 


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