A.I.   2001年・アメリカ
出演: ハーレイ・ジョエル・オスメント/フランシス・オーコナー/ジュード・ロウ
監督: スティーブン・スピルバーグ
 
 

 「シックスセンス」でその演技力が高く評価された、ハーレイ・ジョエル・オスメントが主演。監督はスピルバーグという、超話題作。
 「ジュラシックパーク」など、スピルバーグは時として残忍な物の見方をするが、この作品も「愛」がテーマながら目を覆いたくなるような残酷さもある。近未来を舞台に人間のエゴイズムを描く。

 病気を患っている息子、マーティンの代わりとしてやってきた、人工知能搭載のロボット、デイビット。モニカは寂しさを紛らわせるためにママと呼ばせる。デイビットはモニカを母親として愛し、また愛されることを願っていた。
 しかし、マーティンの病状はよくなり、デイビットは山に置き去りにされる。デイビットは本物の人間になればママはちゃんと愛してくれると信じて、おとぎ話に出てきたブルー・フェアリーを探す……

 140分という長い映画である。山に捨てられるところが一番の山場だと思うのだが、ここからまだ1時間半も残されている。
 このあと、女と寝ることを生業としているロボットとともに旅をするという、何とも不思議な展開でありながら、スピルバーグの作り上げた世界観が伝わってきた。

 それにしても……恐るべし子役ハーレイ・ジョエル・オスメント。人工知能を搭載しているとはいえ、初めは人間のことが何もわからないロボットなのだ。だんだんと「学習」していく様子をうまく演じきっている。
 「ピノキオ」の話に触発されて、本当の子供になりたいと思うところなど、かわいらしくて涙が出る。これほど皮肉で、これほど泣ける映画は他にはない。

巨匠度 
涙度 


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