日本推理作家協会賞を受賞した小説の映画化。ミステリーというよりはＳＦやファンタジー的な要素があって、ＴＶドラマよりは映画に向いてる作品。
　原作者の東野圭吾さんは藻奈美役に広末さんを思い浮かべていたのだという。その東野さんは大学教授役で出演している。

　平介はテレビで妻の直子と娘の藻奈美が乗ったバスが転落したことを知り、駆けつける。直子は息を引き取ったが、藻奈美は目を覚ました。だが、藻奈美はおかしなことを言う。自分は直子なんだと──。

　身体が娘で、中身は妻。そんな状況に戸惑いながらも、直子は藻奈美として生きていくことにする。さすがに、娘は抱くとこのできない平介の様子がおかしい。
　事故が起こってから結末まで、物語の中の時間経過が少々長いのだが、娘時代を楽しく生きる直子に平介が嫉妬したりと、問題が次々と派生して飽きさせない。

　それにしても、広末涼子の役どころは難しい。どっからみても広末は広末で、若年寄にしか見えなかったのが悲しいが、おもいきって下着姿まで披露したのだからよしとしよう。

ＳＦ度　
結末の秘密度