サイモン・バーチ   1998年・米
出演: ジョゼフ・マッゼロ/イアン・マイケル・スミス/アシュレイ・ジャッド/ジム・キャリー
監督: マーク・スティーブン・ジョンソン
原作: ジョン・アーヴィング『オウエンのために祈りを』
 
 

 物語は大人になったジョーが、サイモンの墓を尋ねるというところからはじまる。どうも、サイモンは神がかり的なことしたらしいというのがわかる。成人したジョーとナレーションはジム・キャリー。
 『マイ・フレンド・フォーエバー』でエイズに感染した少年役だったジョセフ・マゼロは、自らビデオを撮って監督に売り込んだという力の入れよう。成長した彼を見るのもおもしろい。

 サイモンは生まれたときから小さく、12歳になっても2〜3歳くらいの身体の大きさをしていて、そのためにクラスメイトや両親までもから気味悪がられていた。

 仲のいいジョーとサイモンは教会に通っていて、特にサイモンは信仰が深かった。自分が小さい体をしているのは神に計画があるからだという。この体がいつか役立つときがくるであろうと信じていた──。

 皮肉なのが、日曜学校で顔を合わせるラッセル司祭の存在。サイモンが神を信用しすぎているのに対し、司祭は神などいないとはっきりいう。彼は過ちも犯す、普通の人間なのだ。
 果たして神は存在したのか──。
 全体としてはこぢんまりとしている感が強いが、サイモンの考え方は非常におもしろい。

友情度 
涙度 


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