南北戦争時代、マサチューセッツ州に住む四姉妹の物語。婦人と呼ぶにはまだ早い『Little Women』。良家でありながらも貧しい生活を強いられることになった少女たちが強く生きる姿を描く。
　映画化されるのは８度目というから、その人気の高さがうかがえる。

　次女のジョーは小説を書いて、姉妹で演劇をして遊んだりしていた。隣に住むローリーと仲良くなるが、堅物の家庭教師ジョンはいい顔をしない。だが、長女のメグと恋仲になって、ジョーはもっとお金持ちの人と結婚すればいいのにと思う。
　末子のエミーはお芝居に連れて行ってもらえなかったことでだだをこね、ジョーの大切な原稿を焼いてしまう……

　随所に有名なエピソードが取り上げられているが、髪を切ったときなど、原作にはない少女の本心なども付け加えられている。新解釈を入れるのも、８度目とあってはそうせざるを得ないことも確か。
　ジョーを演じるウィノナ・ライダーが現代っこのようで明るい。

　本作品では続編も交えた構成になっており、ジョーが作家を目指してニューヨークへ行き、フリードリックと結婚するまでを描いている。

現代性　
ロマンス度