特定の場所であれば売春営業が認められているという国が今でもあるらしい。日本でも明治４０年頃は政府の監視下で、そういうことが行われていた。今現在、日本では売春が認められていないが、みなさんはどう思うだろうか。

　借金返済のために売り飛ばされてきた久乃。吉原遊郭での御職（一番の売れっ子）九重に目をかけられるが、潮時の近づいている彼女に嫉妬されたりする。久乃は若汐という名をもらい、初めての客を取るが逃げ出してしまう。「手管教える」と、九重に裸の手解きを受ける。
　九重も引退し、久乃は財閥の御曹司に見初められ、御職への道を着実に進んでいった。念願の花魁道中を果たし……。

　原作がしっかりしているからなのだろうが、見応えがある。久乃は身も心も女郎になっていくのだが、サクセスストーリーを見ているよう。女郎達の行く末は誰もが悲劇的なんだけど、一度その世界に入ってしまったらトップを目指したいというのが女のサガなんでしょう。きっと、ネットアイドルもそうなんだろうな。

　わたしがツボだったのは、久乃が初めての客のお相手をしているとき、口に紙のようなものをくわえて「うーん」と恥じらいつつも、蜜壺に手を伸ばしているところ。
　蜜壺とはわたしが勝手に名付けたんだけど、まさにそれなの。ガラス瓶にテングサのようなものを溶かし込んだ、どろどろの液体を入れてるのね。それをあそこにつけるんだって。女郎の必須アイテムというわけです。

　上に書いた出演者は全員脱いでます。そう、西川峰子だってオッパイ出してます。彼女演じる小花の最後はすさまじいよ。半狂乱になって怖いくらい。
　日本映画としてはかなりお薦めできます。

Ｈシーン　
着物フェチ度