美女と野獣   1992年・ウォルト・ディズニー
監督: ゲイリー・トゥルースデイル/カーク・ワイズ
原作: ルプランス・ド・ボーモン
声の出演: ペイジ・オハラ/ロビー・ベンソン
 
 

 シンデレラ、白雪姫、リトルマーメイドなど、ディズニーアニメにはたくさんのプリンスたちがいるが、この物語の美女は村で暮らす発明家の娘。そしてお相手となるのが野獣の姿へ変えられたお城の王子。
 どちらが主役かといったら、野獣のほうかもしれない。
 王子は呪いをかけられて、21歳の誕生日までに真実の愛を受けなければ元の姿へは戻れない。タイムリミットはバラが枯れるまで。王子の運命は果たして……。

 森で迷ったベルの父は野獣に捕らえられてしまう。ベルは古城へと舞い込み、父の身代わりとなる。隙をついて逃げ出すが狼に囲まれ、野獣に助け出される。
 次第に野獣へ心開くベル。だが、ベルトの結婚をもくろむガストンに古城へ攻め入られ……。

 物語としてはかなりオーソドックス。それでもやっぱり脇役はいつでも光ってるのよね。時計に姿を変えられた執事とか、ポット夫人とか、擬人化させたら右に出るものはないですね。
 あとは演出。最新のコンピューターグラフィック技術を取り入れたことでも有名だが、特に野獣とベルがダンスをするシーンは美しい。人間のような動きをすることにこだわりを持つディズニーだから、とっても時間をかけたことだろう。
 主題歌の『美女と野獣』はセリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンのデュエット。ディズニーもだんだんと有名どころを起用するようになってきた。
 物語よりも映像と音楽の美しさに酔いしれるとよいだろう。

「美」度 
ヒロイン度 


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