さて、こちらも監督が原案のアニメーションです。８６年か、結構古いんだね。でも廃れて見えないのは、やはり、監督の手腕ですね。練り混まれた世界観をファンタジックな描写で、決して過剰ではなく、考え抜かれた構成で表現している。
　今まで見たジブリの中では『ラピュタ』が一番好きなストーリー。

　飛行石を持つ少女シータは政府に幽閉されていたが、海賊ドーラ一家が乗り込んできた隙をついて自力で脱出する。空から落ちてきたシータを受け止めたパズーは彼らの争いに巻き込まれていく。
　シータが持つときのみ威力を発揮する飛行石はなんなのか。伝説として語り継がれる天空の城ラピュタの秘密とは？

　とにかく、ストーリーにぬかりがなくていい。
　政府はなぜそこまで執拗にシータを追ってくるの？　とか、ラピュタを見つけてどうしようっていうの？　とか。
　あとは、海賊のドーラがいいですね。肝っ玉母さんとお間抜けな息子たち。宮崎作品は女性が強くていい感じ。『グーニーズ』に出てくる窃盗一家にキャラクターが似ている気もするけど、ドーラたちは愛嬌もあるし、とってもいい人たち。
　オーソドックスな冒険活劇もいいものよ。

キャラクター度　
ファンタジー度