ニューヨークのセントラルパーク五番街。ビルとビルの隙間にひっそりと建つリトル家。夫妻にはジョージという男の子がいるのだが、養子をもらうことにした。それが、誰ももらい手のいない白ネズミのスチュアートであった！

　あたかもネズミを養子にもらうことが普通のような世界観。初めは戸惑うのだけど、次第にこの設定が人種差別を風刺しているのだと気づかされた。白人一家が黒人の子供を養子にする。そんな感じ。
　義理の兄となるジョージは弟ができると喜んでいたのに、それがネズミだと知って意地悪をする。でもスチュアートはみんなに受け入れてもらおうと健気に頑張るのだ。
　そんなふうに書くと説教臭い話かと勘違いされるかもしれないが、基本的にはコメディです。どこか温かくて、さむ〜いギャグなんかないコメディ。楽しめます。

　リトル家にやってきたスチュアートは飼い猫のスノーベルにいきなり食べられてしまいます。猫友達のモンティからネズミが飼い主かとからかわれ、スチュアートをリトル家から追い出そうと策略を練る。
　一方でどうにかしてジョージと仲良くなりたいスチュアートは、兄弟としてではなく、まずは友達として仲良くなろうとした……。

　二足歩行で洋服を着たスチュアートはもちろんＣＧ。ネズミはこんな表情やあんな動作は絶対しないとわかっていても、なんだかとてもリアル。そしてかわいい。
　パート２が公開されているが、そちらの方も楽しみ。

キャラクター度　
家族でも安心度