１５世紀末のパリが舞台。ノートルダム寺院に「できそこない」という名を持つ鐘つき男が住んでいた。ジプシーの子であるからと、殺されかかったのだが、最高裁判事フロローは大聖堂に閉じこめておくということで、殺すことは許してやった。カジモドはそんなフロローに恩義さえ感じていた。
　年に一度の“道化の祭り”の日に、カジモドは空想の中で石像に外へ出てごらんよといわれて、祭りへ。美しいジプシーの踊り子エスメラルダと出会う。ジプシーをおそれるフロローは、全員殺せとフィーバス隊長に命ずる……。

　このころからディズニーもメルヘンばかりでなく、様々なジャンルのアニメーションに挑戦してきている。大聖堂という宗教的概念を取り入れ、人種や身体による差別をテーマにするとはディズニーらしくないという印象だった。
　一見、「美女と野獣」のようなストーリー展開だが、カジモドの恋はどうなってしまうのか……。やっぱり、ディズニーらしくないといえば、らしくないような気もする。

キャラクター度　
映像美度